イベントを振り返る
2月18日横浜において、「文学と歴史から学ぶ幸せなキャリアの築き方」と銘うつセミナーを開催いたしました。今回はこの振り返りから得られる学びを考えてみます。
私の所属するNPOは70名程度の少人数から成り立ち、県からの委託事業でこの10年あまり運営してきました。しかし旧態然としたあり方では今の世の波にそぐわないと判断し、体質を変えるべく自主企画を打ち出しました。その第一弾が上記のセミナーでした。自主企画なので、県の広報誌に載せるなどの公的なサポートは得られず、メディアを使った有料広報もできない状態。即ち、0からのスタートでした。
最も問題となる集客の面において、100名以上の参加をいただき、評判も上々。大成功となりました。小組織が最も苦戦しているのがこの集客プロモーションです。今回は、概ね下記の2点により結果を出すことができた、と思っています。
1つめは、プロモーションに対する基本的な考え方です。プロモーションは前例を踏襲してもうまくいきません。プロモーションは、その立ち位置により、常に最適化し、新しい方法やルートを考案することでバージョンアップをしていくことが大切です。これを正しく理解していないと以前の成功例をそのまま移植し、お金ばっかり湯水のごとく使ったあげく、結果が出せないという悲惨な結末が待っています。今回のケースでは、当初 チラシ、ITによる拡散、口こみの3つの方法でスタートしました。途中から口コミが最も有効と言うことに気づき、そこから突破口を得ました。口コミ力が強い団体は魅力的である、という証明にもなりました。
「前例は尊重こそすれ蹈襲すべきではない。」「ITの拡散などの継続性が大事。種をまいて耕しておくからこそ実がなる。」
2つめの成功要因は「人」です。この準備運営には3人が自主的に動いてくれました。他の多くの会員は「深入りせずにお手並み拝見」というスタンスであったと思います。
チャレンジを成功させるのは、メンバーの能力、経験、モチベーションなどが大事な要因としてあげられますが、今回私が注目したのは「人間性」と「人間関係」です。
全体のマネジメントを行ない現場力と俯瞰力を持ち合わせたスーパーウーマンのS氏、ターゲットが明確になれば唯一無比の突破力を発揮するT氏、メンバーのモチベーションに気配りしながら柔軟な対応力を持つU氏の3人が今回の主役でした。互いに尊重し合い、責任を持ち、挫折した時にはサポートしあう素晴らしい仲間です。利害関係のないNPOだからこそ本物に出会うことができました。
私を含む4人の共通点がありました。皆、ここまでで大きな危機を克服してきた苦労人であるという点です。命に係わる大病、難病、セクハラ、転職、離婚、ひとり親などの経験者です。苦労人は評論家や傍観者ではなく当事者になってくれます。信頼できる人達と仕事ができるのが最高の幸せです。
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