「RESPECT」の法則を使う
前回発表した「RESPECT」の法則について、その使い方を考えてみます。
元々、この背景は、私自身の気持ちの分析からです。私は、3K(健康、経済、家族)が満たされているにもかかわらず、なぜか日々に満足できない、物足りない、という感覚があることに気付いたところから始まります。人生バラ色に見えたり、光燦々と輝いてみえたり、満足のいく日々を経験することがあっても、それは長く続きません。そのいい状態が当たり前になってしまい、次のものを求めている新しい自分がいるのです。1つの目標を達成し次の目標をめざす、という「レベルアップ感覚」とはちょっと違う「物足りなさのような感覚」です。人の欲望は果てしがない、ということがありますが、それに似ているかもしれません。私は「何が物足りないのか?」「何が不足しているのか?」という自分の感覚を分析してみた結果、この「RESPECT」の法則に到達しました。ということは、私のように現状に何か満たされない人が自己分析をする際に、この法則が使えるということに他なりません。
「R=休息」「E=仕事」「S=勉強」「P=遊び」「E=運動」「C=コミュニケーション」「T=快感」の7つがバランスよく機能すると、人は元気になります。バランスが悪いと、人は不安になったり、憂鬱になったり、自信喪失になったりします。人が生活の基盤を維持するための緊張状態を司る交感神経が「3K」、ゆったりした時に気分を落ちつかせる副交感神経が「RESPECT」というふうに考えています。
「RESPECT」は、環境や行動範囲を確認する「自己理解ツール」です。7つの項目をスキャニングして、様々な側面を抽出します。その結果を総合したものが「生活力」です。
他人から相談を受けた時、初対面の人との簡単な話題づくり、医者や弁護士に必要な患者や依頼者の状況把握などに使えるでしょう。聞き終わった時には、相手の「生活力」が手に取るようにわかるようになっています。私は、カウンセリングをするときに、抜けがないか、を確認しながら関連的に質問するようにしています。
以下、ここまでで判った主なことを記します。
○1つのことばかりをしている状態が続いていても、終了の期間が判っていれば、耐えられる。
○1つのことばかりしていると、これでいいのか?という不安が募る。
→客観的な事実なのか、思い込みなのかを明確にすることで対策可。
○「RESPECT」の項目は、2つないし3つがダブって現れる。
例えば、囲碁や将棋で強くなりたいと思っている人は、PとSが、スポーツのアスリートならEとS。楽器の練習や釣りなどはPとSとE。という具合。そして、C(コミュニケーション)はすべてにからんでいる。
○バランスよくほどほどにやっているのが普通の場合は満足度が高い。
「晴耕雨読」と言う言葉がありますが、まさに「RESPECT」を表す4文字熟語のように思います。
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