日記・コラム・つぶやき

2019年12月31日 (火)

令和元年を振り返って

私にとっての令和元年は特別な年になりました。

というのも、この数年来自己目標としてきた「本の出版」と「ライブの実現」を同時達成できたからです。「本の出版」については、9月2日に「七転び八起きのキャリアデザイン」というタイトルで刊行しました。山あり谷ありで一時は出版を断念しようか、と思う場面もありましたが、粘り強く対応して良かったです。息子に読ませるとか、甥の就職祝いにプレゼントするとか、嬉しいお報せを多数いただきました。

「ライブの実現」については、3月のビートルズライブを皮切りに、今年はなんと3回のライブを敢行させていただきました。私一人でできる訳はなく、素晴らしい仲間に恵まれた結果です。来年古希を迎えるいい年寄の私と遊んでくれる若い人たちが周囲にいることが私の大きな人生の幸せです。

以下、令和元年の主なニュースを下記にまとめてみました。

1.キャリア本「七転び八起きのキャリアデザイン」の発刊(9月)

2.ビートレズライブの実施(3月、6月、12月)

3.義母「園子」の死去・・・なんとNPOの15周年記念PARTYと同じ日に葬儀となりました(11月)

4.NPO日本キャリア・コンサルタント協会の理事長を拝命(11月)

5.読売新聞での本の紹介やラジオ出演など、マスメデイアに露出する機会が多かった(10、11月)

6.囲碁クラブ解説(5月)

来年もよろしくお願いします。

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2017年1月14日 (土)

2017年

2017年もはや2週間経ちました。
今年は天候にも恵まれ、いい正月を過ごすことができました。
2日の日は、義弟一家も集まり、全員で15人という大所帯になりました。
 
最近は、正月にその年の目標を明確にたてるということをしなくなりました。自分自身のエネルギーが減っているのを感じます。
ひとまわり昔の記録をみてみました。2005年です。そこには、「いままでで最も良い1年であった。」と書かれていました。病や親の死を乗り越え憑き物が落ちたような感じで上昇気流にのった年でした。新会社の社長就任、次女の結婚、住まいを横浜に移転する決定、車の買い替え、新しい犬の購入、釣りの充実などです。今の生活の土台になっていることばかりです。
今年は初頭から「ツキ」を感じる出来事が次々に現れました。
きっと、いい年になるます。
己の「ツキ」を信じ、生きていきたいと思っております。

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2016年12月31日 (土)

ご無沙汰続きで失礼します

皆様
大変ご無沙汰してしまいました。私は元気で暮らしております。
最近は、Brogから遠のいていました。書きたいことは山ほどあるのですが、サボり癖がついてしまい、すっかりのご無沙汰です。
ここで2016年の変遷を年末に総括してみようと思います。
私個人の記録です。
1.健康・・・いくらやっても下がらないので「尿酸値」の薬を飲み始めました。ビール、明太子、すじこ、ウニなど人と同じように食べています。腎臓の働きを示す「クレアチニン」の値が低いのを気にしていますが、今年はなんとか乗り切りました。NPOの先輩が私の持病である「肺気腫」で亡くなったのはショックでした。
2.家庭
①父の13回忌を無事実施しました。実は複雑な事情があり、2人目の母との関係に悩ましいものがあったのですが、法事を機にいい関係になったように感じます。
②身寄りのないわがまま叔母の施設入りと引っ越しを完了しました。まだ不動産の売却が残っていますが、この件は早く卒業したい。
③私自身の家族(総勢10名)は至って良好な関係が続いています。
3.経済・・・計画通り、確実に縮小しています。今年は、大学の授業を1日減らし、F社のカウンセリングの仕事もなくなりました。セミナーへの出講は敢えて自重しています。
4.休養・・・週2日勤務は快適です。毎日ほぼ元気一杯です。
5.仕事
①大学の教科書の新版の校正まで終了しました。著作権問題も解決しそう。
②NPOの本部業務1年目は、M理事長とH事務局長のお陰でまずまずでした。
 新人で同志と言える人達と出会い、今後が楽しみです。
③カウンセラー協会の「国キャリ」の演習講師を3日間勤めました。
6.学習・・・例年と比べると、自己研鑽の少ない年でした。サビカス、ナラテイブ・セラピーなどの勉強から「マイ・キャリア・ヒストリー」を3回公開しました。
7.遊び
①バンド活動が盛んになってきました。現在6名で、「In My Life」とか「Come Together」など難しい曲にもチャレンジし、来年のライブをめざしています。
②泊りで3回遊びに行きました。
   1)チームMJの千葉合宿(5月) 2)バンドの相模湖合宿(9月)
   3)師匠を敬う会(11月)
 
8.運動・・・朝のTV体操は習慣になりつつあります。しかし、太極拳もヨガもやるのですが長続きしません。これが健康と絡めて課題となっています。
9.コミュニケーション・・・特に問題は感じないのですが、少し面倒と感じることがあります。
孫たちとのコミュニケーション日によくなっており、目標としている好々爺の世界に入りつつあります。
10.TASTE・・・ハワイ旅行⇔このイベントが今年のBEST1でした。
こんな平穏な1年でした。ありがとうございました!!

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2015年9月 1日 (火)

夏休み

大学の教師という職業は休みが長く、実質稼働は8カ月ということになります。民間企業のそれと比べたら天国と言えます。まして教授ともなると大学から身分を保障され、その休みを有効に使っている先生方が多いように見えます。アルバイトをしたり、研究旅行に行ったり、趣味に勤しんだり、比較的自由な世界を満喫しつつ、自分の基盤を固めていくことができます。

私にとっては、夏休みは待ちに待ったもので、始まる前は、あれをやろう、これをやろうと様々な思索を巡らせるものです。しかし、よく考えてみると、退職後「休みが充実していた。」「悔いはない」「この休み中に○○を達成した」という想いに至ったことはないように思います。
会社勤めの時は、すべての仕事を忘れて短い休みを精いっぱい楽しんだ記憶がありますが、今はそれがないのです。物理的にこなしていかなければならない作業は、大学関係で言うと、春学期レポート採点→成績決定→成績インプット、ここまでで7月25日前後。そのあと9月に入ると、シラバス作成→承認→タイムラインの作成→授業準備という段取りになっています。故に実質自由になる休みは、8月の1カ月という見方もできます。
今回、旅行も「銚子」に行っただけで、この夏はほとんど動いていません。
なぜ、全てを忘れて、心を開放する休みが楽しめないのでしょうか?
私なりに考え、以下、考えられる原因を列挙してみました。
1.私は、何か気になることがあると、とりあえずそれを横に置いておいて、別のことに集中できない傾向がある。
2.加齢のせいで、出不精になった。
3.毎日、何らかの形で仕事関係の質問や課題が入ってくるため、放り出せない。
4.家にいるのが楽しい。TVで映画をみたり、居心地のいい部屋で読書をするこのに至福の喜びを感じる。
5.私は仕事中心人間なのか?それほど仕事好きとは思っていないのですが・・・。
6.同居の娘が臨月に入り、9月からはいざという場面を想定して遠出はできない。
7.今年の夏は、8月初めが酷暑で、その後盆明けは雨の日が多い。「晴耕雨読」をモットーとしている私はその方針に添っている。
8.瞑想や座禅といった「ぼんやり」に最近ハマっている。ガリガリ前に進むことは良しとしない自分がいる。
一番私が危惧しているのは、上記の1と2で、ネガテイブな態勢に自分が陥っていないか、ということです。いや。それならそれでいいかもしれません。
そんなことを思いながら、ここでの結論は、6と7としました。9月1日を迎えこんなことを考えている私がいます。

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2015年8月13日 (木)

この夏

すでに夏休みに入って久しいが、私はかなり「ずぶく」なりました。

まず、暑さに向かっていかない。暑さの中に入ると意外に平気なのですが、熱中症などの報道に接すると用心深くなりました。また今年から特に1ランク暑さがUPした気がします。
7月中は大学関係の採点や成績のインプットにおわれ、そのまま盆に入った感じです。新居に居れば、クーラーが効いているし、何不自由ない天国なので、出かける気もしない。
結局、プ―太郎ということです。
・へミングウエイの「武器よさらば」を読了しました。昔の代表的な短編悲劇という感じです。「カラマーゾフの兄弟」以来の外国小説ですが、だんだん読む本がなくなってきた感じですが今は「大地」を読み始めました。
・PCの調子が悪い。今度はノートPCにしましょう。
・夏の風物詩「高校野球」。今年の神奈川県代表「東海大相模」は投打攻守すべてに抜きんでている。FBに優勝確率50%と予想を出しました。
・孫とボーリング&カラオケ。ボーリングは今までと同じように投げれなくなりました。生涯最低のスコアで娘に負け、手の筋が痛い。カラオケでは最近の曲を唖然として聞き、これもはじめてですが1曲も歌う気になれませんでした。
・D社の建築関係者5名を自宅へ招待し会食。思いつきでやってみましたが、なかなか楽しいひとときでした。妻の手料理流石でした。
・行方不明になっていたカウンセラー仲間とFBから再開。藤沢で一献傾けるも、人と言う者は年をとっても変わらないもの、とつくづく思いました。
あと、1カ月ほど休みはあります。
だらけた自分をどう処するのか、自分自身で「お手並み拝見」という感じです。

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2015年7月 5日 (日)

2015年前半

2015年も半分を経過しましたが、私にとっては、ある意味、「転機」であったと言えます。住まいを解体・新築し、長女夫婦と同居することになりました。1月中旬から4月末までの3ヶ月半仮住まいに移り、新居に移動。この6月末になってようやく普通のリズムを取り戻した感があります。

朝起きてから夜寝るまで、人にはその人なりのリズムがあるのですが、ここまで日々ふわふわした感じで過ごしてきました。7月に入って、ようやく旧来のペースを想い出しました。早い話が、このブログひとつにしても、なかなか書けませんでした。ブログが書けるということは、私の場合、マイペースないい循環の中にいると解釈できます。
家の新築以外に、生活に余裕がなかったのには他に3つの理由が考えられます。
まずは大学の勤務が週1日増え、朝一番で都内に出勤しはじめたということがあります。自分では義理があり、いい刺激になると思いOKしたのですが、これは甘くなかった。空き日が週1日減って、稼働日が1日増えるということは並大抵ではないです。科目数も増え、2科目6クラスが4科目8クラスとなると、頭の中の整理と切り替えがなかなかできずに苦戦しました。最近ようやく慣れて楽しくやれるようになりましたが、こうなるのに時間がかかりました。
2つ目の理由は、うまくのせられると、何でも軽くひきうけてしまうという私の弱みから発生しました。具体的には、S大でのキャリア講義やY市で行ったリーダーシップの講座を簡単に引き受けたことがあげられます。まだ半年先と思っていたら、すぐに当日になり、意外と準備に時間がかかってしまいました。準備ができればどうということはないのですが、新たにレジメを用意するということになると本業があるだけに時間のやり繰りがつかず、なかなかのプレッシャーとなりました。幸いそれなりに気合を入れたおかげで、好評価を得たのは私自身の自信にはなったのですが・・・・。
3つ目はNPOの新グループの活動です。NPOの活動で、ここにきてはっきりとクローズアップされてきたのが、セミナーの「集客」というテーマでした。サラリーマン社会でもそうですが、だれもこのテーマに触ろうとしません。失敗したくない、なにも私がやらなくてもいい、やり方がわからないというところでしょう。NPOの崩壊を指でくわえて見ているのは私には耐えられませんでした。このような時に率先して難解なテーマに挑戦して結果を出すというのが私の生き方です。見て見ぬふりはできず、手を挙げて組織改訂に踏み込み、集客のための新グループを作ったのです。しかし、当初は会に休む人が多く全く機能しません。いいメンバーが集まったのに、様々なNPOとしてのハンデーをはねのけて全員でゴールを目指す求心力が私には無くなったように思え、落ち込みました。しかし、我慢すべきところは我慢したおかげで、捨てる神あれば拾う神ありで、助けてくれる心ある同士が何人も現れました。忙しいのに期待通りの動きをしてくれる同士、ありがたいです。
というわけで、七転八倒の前半6か月でしたが、すべて落ち着いてきたというわけです。「焦らず、ゆっくり、無理しない」という今年の方針をかみしめている今日です。「RESPECT理論」でいうと、遊びと運動が欠如していました。

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2015年1月 6日 (火)

あけましておめでとうございます

2015年あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。
私のとって今年は「好々爺」の準備2年目。その心情は「あ・ゆ・む」でいきます。
「あわてず、ゆっくり、無理しない」です。
どんな事が起きても、「慌てず、騒がず」。通常は「焦らず、ゆっくりと」。課題に対しては「無理しない」というわけで、好々爺をめざします。年をとると、強情になり周りに迷惑をかけているのに気付かない年寄りが最も忌み嫌われますが、そうはなりたくない、という想いがこもっています。
今年もすでに5日間が経過しました。
○面白い話
正月2日から、子ども夫婦を中心に14名が自宅に集まりました。3日も共同生活していると面白いことがおきます。洗濯物がすごい勢いで溜まるのですが、同じ下着が3枚出てきました。男物のユニクロの黒のヒートテックのL。私、2人の婿殿の3名が同じものを着ていたのでだれのものかわからない、という大笑いの一幕でした。
○ちょっといい話
今年の大きなイベントは、本格的な2世帯住宅の建設です。そのため、今年は1月13日に仮住まいに引っ越します。となるとやっておかねばならないことに、通信関係の連絡があります。私はIP電話にしているため、プロバイダーのニフテ―にTEL。そこでCSのTさんの素晴らしい対応に感激してrしまいました。私のイメージは、CSはやっと電話がつながっても、別の所にふられたり、時間ばかりかかって大変というものでしたが、その思い込みは払拭されました。AUの仕組みでは通常出来ないとされた対応ができるように調整してくれたのです。
最近、接客や電話で誠意ある対応が少なくなってきたように思います。そんな時、このような誠実な対応に合うと嬉しくなってしまいました。
今、目標に設定しているのは、短期の「CC技能士1級」の合格と中期の月刊新松戸の「製本と出版」ぐらいです。昨年より、年度の目標設定はしないようにしています。
仕事は縮小傾向にしていますので、これぐらいで勘弁してください。
最後に、このブログですが、4月末まで、休刊とします。引っ越し先にインターネット環境がないので無理しないことにします。
では5月に再会しましょう。

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2014年12月31日 (水)

恒例:2014年の振り返り

大晦日の恒例になりました「今年の振り返り」をしてみます。

今年は例年の目標志向ではなく、3K-RESPECT理論にしたがってふりかえってみます。
3Kの部
<健康>実は今年は健康状態が悪い状態でスタートでした。血糖値、尿酸値、クレアチニン、カリウムの値が昨年の大学の身体検査から3月の人間ドックまで危険値に達していました。4月からの3ヶ月間は健康な体作りに邁進しました。おかげさまで、この12月の値は過去最高のいい値となり、健康を心から喜んでいます。
<経済>企業の長期研修という大きな仕事がなくなりましたが、業容を拡大することは考えておりません。大学の授業に加え、ぼつぼつと単発の仕事もあり、量は丁度いいです。娘夫婦の新居二世帯住宅の建築に来年は微細ですが援助することを約束しました。
<家庭>私達、娘夫婦、孫たち、義母共に、大きな病気やトラブルもなく、家庭は円満に推移しました。一人で東京に住む叔母のみが心配の種です。
RESPECTの部
<REST>休息は充分であり適度です。時々無茶なスケジュールがありますが、まあまあこなす体力はまだ十分あります。
<ECONOMY>大学の仕事は来年から増えることが決まっていますが、適度でしょう。NPOの新セミナーも引き受けていますが、充分な検討期間があるので問題ありません。様々な分野でいい後輩が育ってきているのが楽しみです。
<STUDY>今年はセミナー等は例年に比べて参加した方でしょう。しかし、それが血となり肉となるのが今までに比べて遅い、そして少ないという気がします。CCの1級受験で、筆記テストのみ合格したのは赤面ものでした。次のRPは来年の課題にとっておきます。
<PLAY>信州に旅行に行きましたが、あまりダイナミックに遊んだ感じはないです。趣味の釣りでは、はじめて釣った鰹のうまさは絶品でした。音楽の方面では、2つのバンドをとりあえず立ち上げました。「おぐらアズキつぶつぶバンドーファイナル」と「MOS-Green」です。来年ライブできるようがんばります。
<EXERCISE>朝時間がある時の、体操を確立しました。まずラジオ体操10分、続いて奇数日は「ヨガ」、偶数日は「太極拳」ときめて約30分運動します。仕上げは、20秒のスクワット体操10回です。これができるようになってから、腹の出っ張りも気にならなくなりました。
<COMMUNICATION>コミュニテー活動は相変わらず続けており様々な階層の人と会話するのが楽しい。今年はFACE BOOKにも力を入れはじめ、この世界も面白いと感じます。ただ、待ち人来らず、という感はあります。
<TASTE>食べる&飲む楽しみ、新しいことを見つける楽しみ、積み上げて得る達成感、数えきれない多様な「快楽」は相変わらず健在です。
最も今年大きかったのは、婿殿からオファーのあった二世帯住宅の新築の決断です。
2番目はVW社のブルービートルを手に入れ車の中をオーデイオ空間にして楽しんでいること。両方とも物質欲かな?
3番目は、大泉の菩提寺で気になっていることの相談を受け容れてもらったことです。
その他、アイフォン6が素晴らしいとか、株の売り方が下手だとか、考えてみればいろいろあった楽しい1年でした。
そういえば、ブログの書き込みが著しく減った点は反省しています。
では皆さまよいお年をお迎えください。

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2014年11月16日 (日)

危機一髪

我々は何気なく日々暮らしていますが、実は周りに多数の危険が漂っています。無差別の殺人事件、交通事故、天災、職場等における人間関係等、全く安全といえる場所は皆無と言えます。最近私の身に起こった出来事を振り返り、危険を回避するための「リスク・マネジメント」を考えてみます。

それは、9月末から始まった大学授業の初回のガイダンスの日から始まりました。この日、大学に爆弾を仕掛けたという通告があり、午後の授業は全面休講となりました。この後、私は補講を行う意向を教務スタッフに伝え、3限と4限の授業を11月初旬の土曜日に、教室を確保するようお願いしていました。ところが、この予定がひっくりかえりました。土曜日は都合が悪い学生が多く、大きな抵抗にあったため、補講中止としたのです。問題はこの後起きました。

補講予定日の前日の出来ごとです。3限の授業が終わってから、ある女子学生「明日補講があるのですか?」。私「いや。中止にしたよ。」。学生「携帯メールに学校から補講の連絡が入っていますよ。」。私「えっ、そんなはずはない・・・」。

なんと明日補講をやるというアナウンスが学校側から生徒の携帯に入っていたのです。私は驚いて教務室に駆け込み事実確認を行いました。まずいことに、こんな時に限って、補講の取り消しを連絡した教務スタッフは休暇をとって不在でした。しかし、捨てる神あれば拾う神ありで、当日の宿直スタッフが協力的で最善の対応をしてくれました。3限も4限も補講の案内が生徒に流れていること、その案内は教師にはいかず取り消しをする場合は教師がコメントをINPUTしないと機能しないことがここで判明しました。その日、教務室のPCで、補講取り消しの連絡を私から行うことで、何とか結果オーライ、事なきを得ました。
もし、あの女子生徒が言ってくれなかったら、翌日補講の連絡を真に受けた学生が集まり、教師が来ていないという悲惨な結果になったことでしょう。私の連絡の仕方、教務担当スタッフの受け方とアクション、大学の仕組みの3つがうまく機能していなかった結果でした。

全く知らなかったのですから、私にとっては危機一髪の出来ごとでした。どこに危険が潜んでいるか、わかったものではありません。

この経験から「リスク・マネジメント」を考えてみました。問題発生は、どこかでかかるはずの歯止めが全て機能しない場合に起きます。今回は、学生が私に言ってくれたこと。当日の教務スタッフが協力的だったこと。それに私の変化対応力が加わり、歯止めがかかり、ラッキーでした。

「リスク・マネジメント」はリスクを想定し対応を考えておくことが基本ですが、思わぬリスクがふりかかったときにどう対応するかも、立派な「リスク・マネジメント」だと思います。日々のコミュニケーション(今回は学生と教務スタッフ)と危機に遭遇しても動じない冷静な対応力が身を助けてくれたと改めて思いました。助けてくれた学生とスタッフに感謝!!

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2014年7月21日 (月)

聴き上手になろう!

大学の授業の最終講では、学生に「ラストメッセージ」を伝えます。
今年は「聴き上手になろう」という言葉を選択しました。学生が欲しいと思っている能力の礎がここにあると思っています。

学生が手に入れたいのは、1.コミュニケーション能力のレベルアップ、2.友達づくり、3.伝達力・表現力のアップの3点がメインではないでしょうか?

そのすべてのベースになるのが、「聴くこと」だと思います。

上記3つのそれぞれについて考察してみます。

その1は、コミュニケーション能力のアップという視点です。私が考えるコミュニケーションの公式は、f(c)=0.7l+0.2q+0.1t というものです。ccommunicatuon、「l」はlisten(傾聴力)、「q」はquestion(質問力)、「t」はtalk(伝達力)です。コミュニケーションの70%は傾聴力、20%は質問力、10%が伝達力からなるという考えです。コミュニケーションに最大の影響を及ぼすのが「聴く」という傾聴力です。「聞く」(hear)ではありません。「聴く」は、門の中に耳があるのではなく、耳があってそこに眼と心がプラスされるという漢字で表現します。「聴く」ということは、基本的なマインドの部分とスキルの部分がありますが、大事なことは、「私は貴方の話を聴いている」ということを相手に伝えることです。

2つ目は、友達づくりという視点です。あなたなら話を聞いてくれそうだと相手が思った時、あなたは信用という大事なものを獲得したと言えます。あなたと一緒にいる空間が心地よいと人が感じるようになると人が集まってくる、結果として友達が増えるという道理です。新たな友達をつくりたい、と思って大学に入ってくる学生が多いのですが、なかなかうまく友達がつくれないという声をよく聞きます。この現象は異性との恋愛もなかなかままならないということにもつながっているように思います。もし私が学生時代から「聴き上手」だったら、今頃すごい人脈を持っていたに違いないと思います。

3つ目は、伝達力・表現力のアップにつながるという点です。人は、インプットの量と質が良ければ、アウトプットのレベルも上がるというものです。「聴くこと」はインプットで、アウトプットとしての伝達力や表現力のレベルアップにつながります。知り合いのミュージシャンの一言「音楽で表現力を上げるためには、どんどん聴くことが必要」。また読書をしないといい文章は書けません。まさに「聴く力」と伝達力・表現力の関係と同じではないでしょうか?言いにくいことを明確に相手に伝えかつ相互に尊重し合うWIN-WINのコミュニケーションといわれる「アサーション」もしっかり相手の言いたいことを聴いていないと自分の正当で場に合った意見は言えません。

すべての礎は「聴く」ことにあるという考えに基づき、分かりやすい表現にしたのが「聴き上手になろう!」というメッセージなのです。

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