パニック・マネジメントーパニックのメカニズムを知ろう
人がパニックに陥る時は個人差があると思いますが、自分自身のパニックのメカニズムが掴めればストレスのコントロールができるはずです。私はこれを「パニック・マネジメント」と名付けました。
本稿では、私の場合を例に「パニック・マネジメント」を考えてみたいと思います。
私は「パニック・マネジメント」の素になるストレスの原因(ストレッサー)について、自己分析をすすめてきました。その結果、私が大きなストレスを感じパニック状態になった時には大きく3つのパターンがあることを認識しました。
1つめのパターンは、「健康状態に著しい赤信号がついた時」です。いままで左瞼の下にあった黒いできものが猛スピードで拡大し、1月2日には直径5センチ位までの大きさになりました。調べてみると、「悪性黒色腫」という重篤な病気に類似していました。もしこの病気でしたら一刻を争います。正月のことでどこの皮膚科も休みということもあり、私は全く食欲がなくなり、すべてのことがどうでもよくなりました。いわゆるパニック状態です。「健康第一」という言葉通り、健康は人にとっての大切な基盤のひとつであり、これが揺らいでくると私以外でもパニックになる人も多いのではないでしょうか?
2つめは、「大事なものを失くした時」です。ちょっとした不注意で、車のキーが紛失しました。家のどこかにあるはずなのに、私にとってはこれが大きなストレスとなりました。妻がキーを探し出すまでの約1日間、精神的には不快で仕事に専念できずパニック状態に陥っていました。また、大事にしている老眼鏡が紛失したことがあります。電車の中で座席に落ちたのに気づかず、約半日パニック状態で仕事を終え、最寄駅に寄ったところ、それは忘れ物として保管されていました。この2例以外に、SUICAや時計など、通常使っているものがいきなりなくなるのは私にとっては大きなダメージになるということがわかりました。もし、スマホを落としたりしたら、大変なことになりそうです。私はこのパターンを「ロスト・パニック症候群」と名付けました。
3つめは、常用している機器等の「マシーン・トラブルが発生した時」です。私の場合、このパターンも確実にパニックになります。この半年間で起きたマシーン・トラブルは、パソコンの不具合、Eメール機能のダウン、車の不慮の傷、スマホの不調などです。ほとんど自分で対応できないので、だれかの手を借りないと解決しないため、このパニックは元に復元するまで続きます。私はこのパターンを「メカ・パニック症候群」と名付けました。
この3つが最近経験した主なパターンですが、よく考えてみると共通点があります。「日常当たり前の状態から逸脱した時」が私のパニック状態をもたらすということです。
このようにパターンを明確にしておくと、日頃多少のトラブルが起きても、この3つの状態と比較するので、割と平然としていられます。
(月間新松戸6月号掲載予定)
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