恩師の訃報
大学時代の恩師M先生の訃報が届きました。95歳、式等すべて身内で済ませ「飛ぶ鳥跡を濁さず」の諺どおりの用意周到のお別れでした。
最後にお会いしたのは数年前のゼミの会食会でした。90を過ぎたのに矍鑠としておられ、頭は相変わらず冴えておられました。
私はMゼミの1期生ということもあり、会社勤めになってからも何かと相談にのっていただき世話になった記憶があります。M先生は人としても教師としても私の憧れでした。私のような腕白坊主をいつも笑顔で心地よく包んでくれました。多くの人を受け容れられる広い心を持ちたい、泰然自若の心など私が常日頃目標として意識していることはM先生から受けた影響が多々あると思っています。私の今日あるのはM先生のお陰です。先生との歴史を振り返るにつけ、嗚咽がこみあげてきました。せめてもの慰みは天寿を全うされたであろうということです。
訃報が書かれた葉書に感動しました。なんと故人の筆蹟で生前の感謝の気持が記されているのです(日だけが後で記入する形になっている)。何というカッコよさでしょう。私は改めて、人の価値は死に方で決まると思ってしまいました。
私もできればこのやり方を模倣しようと心に決め、葉書は宝物として持ち歩くことにしました。Mゼミの何人かは私と同じことを考えたのではないでしょうか?
これが恩師からの最後の教えでした。
先生ありがとうございました!!
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