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2014年11月16日 (日)

危機一髪

我々は何気なく日々暮らしていますが、実は周りに多数の危険が漂っています。無差別の殺人事件、交通事故、天災、職場等における人間関係等、全く安全といえる場所は皆無と言えます。最近私の身に起こった出来事を振り返り、危険を回避するための「リスク・マネジメント」を考えてみます。

それは、9月末から始まった大学授業の初回のガイダンスの日から始まりました。この日、大学に爆弾を仕掛けたという通告があり、午後の授業は全面休講となりました。この後、私は補講を行う意向を教務スタッフに伝え、3限と4限の授業を11月初旬の土曜日に、教室を確保するようお願いしていました。ところが、この予定がひっくりかえりました。土曜日は都合が悪い学生が多く、大きな抵抗にあったため、補講中止としたのです。問題はこの後起きました。

補講予定日の前日の出来ごとです。3限の授業が終わってから、ある女子学生「明日補講があるのですか?」。私「いや。中止にしたよ。」。学生「携帯メールに学校から補講の連絡が入っていますよ。」。私「えっ、そんなはずはない・・・」。

なんと明日補講をやるというアナウンスが学校側から生徒の携帯に入っていたのです。私は驚いて教務室に駆け込み事実確認を行いました。まずいことに、こんな時に限って、補講の取り消しを連絡した教務スタッフは休暇をとって不在でした。しかし、捨てる神あれば拾う神ありで、当日の宿直スタッフが協力的で最善の対応をしてくれました。3限も4限も補講の案内が生徒に流れていること、その案内は教師にはいかず取り消しをする場合は教師がコメントをINPUTしないと機能しないことがここで判明しました。その日、教務室のPCで、補講取り消しの連絡を私から行うことで、何とか結果オーライ、事なきを得ました。
もし、あの女子生徒が言ってくれなかったら、翌日補講の連絡を真に受けた学生が集まり、教師が来ていないという悲惨な結果になったことでしょう。私の連絡の仕方、教務担当スタッフの受け方とアクション、大学の仕組みの3つがうまく機能していなかった結果でした。

全く知らなかったのですから、私にとっては危機一髪の出来ごとでした。どこに危険が潜んでいるか、わかったものではありません。

この経験から「リスク・マネジメント」を考えてみました。問題発生は、どこかでかかるはずの歯止めが全て機能しない場合に起きます。今回は、学生が私に言ってくれたこと。当日の教務スタッフが協力的だったこと。それに私の変化対応力が加わり、歯止めがかかり、ラッキーでした。

「リスク・マネジメント」はリスクを想定し対応を考えておくことが基本ですが、思わぬリスクがふりかかったときにどう対応するかも、立派な「リスク・マネジメント」だと思います。日々のコミュニケーション(今回は学生と教務スタッフ)と危機に遭遇しても動じない冷静な対応力が身を助けてくれたと改めて思いました。助けてくれた学生とスタッフに感謝!!

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