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2014年6月

2014年6月21日 (土)

ツキがある

小田急脱線。運転再開に12時間。
小田急相模大野駅構内で19日夜に起きた回送電車(6両編成)の脱線事故で、運転見合わせが続いていた小田急線新百合丘ー相武台前間と江ノ島線相模大野ー大和間は20日午前6時過ぎから運転を再開した。午後1時にはほぼ平常ダイヤに戻り、21日には特急も運行の見込み。

これは21日のM新聞の朝刊紙面です。このニュースと私の日常生活が直接絡みました。ツキ、不ツキの実態が実体験を通じて、説明できる絶好の機会です。
私は18日の夜は、小田急線の東海大学前で飲んでいました。7時ぐらいから始まって、10時ぐらいに終了しました。何事もなく帰宅したのですが、翌日の19日に脱線事故が起こったのです。一晩中全線不通のようでしたので、1日ずれていたら、帰宅は叶わなかったかもしれません。これが第一幕。
翌、20日が第2幕となりました。20日は、朝の一限から授業があり、通常AM6:50頃、車で家を出ます。ところが、車のフロントガラスにひびが入り、7月初旬に修理の予定となっており、運転するのが危険という状況にありました。当日、車で行くか、電車で行くか迷った挙句、まあ大丈夫だろう、ということで車通勤を選択しました。大学まで問題なく到着し、一限の9:20からの授業に臨みました。金曜日の一限という学生にとっては出にくい時間帯ですが、毎回高い出席率を記録している不思議なクラスです。ところがこの日は、50名以上いるはずが40名弱しか生徒がいません。席は空け空けです。私がまず考えたのは、サッカーのWCの影響です。私は車のTVで、日本対ギリシャ戦を見ていました。そう思って生徒に聞いてみると、あにはからんや、小田急線が遅延しているという話でした。そのごに及んで、小田急線が全線普及したという朝のニュースは現場的にはまだまだ」混乱のさなかであったということが理解できました。もし私が電車通勤していたら、イライラさせられた揚句、一限を休講にせざるを得なかったと思います。一度休講にすると代替の日を設定せねばならずいろいろと厄介です。
もし、飲み会が1日ずれていたら、もし翌日電車通勤を選択したら、私はこの「不ツキ」の網に引っ掛かっていました。1幕、2幕とも「不ツキ」を結果的に回避したのは、「ツキ」があると言えるでしょう。何の考えもリスクマネジメントもありません。
そう考えると、ツキー不ツキは紙一重ということになります。これは真理ではないか、という気がします。

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2014年6月19日 (木)

価値観

大学の授業の中で、「自己理解」を組み入れています。

その中で、価値観の探索というテーマがあります。「どういうところにこだわりがあるのか?」「何を大事にしているのか?」というのを各人ごとに探索し、グループでシェアするという内容です。
日々の生活の中で、様々な人間関係があるのですが、「○○のこういうところは嫌だな。まいるな。」と思った時、私はその瞬間の感情をメモにしています。先日そのメモを眺めていて、私は何にこだわりがあるのか、「不快」という視点から自分の現在の価値観探索をしてみました。
(-_-X)私が最も不快なのは「無責任」な人です。3・11の東北大震災の時に、高血圧といって入院して人前に出てこなかったS社長などは無責任の最たるものです。専門家と呼ばれる人たちの他人ごとのような無責任発言も気になりました。この感覚は平穏時では現れません。いざ、という時に、責任をもって動くか?それとも逃げるか?で人間の価値は決めると私は思っています。そう考えると、自分の行動にも説明がつくのです。ITベンチャーの社長は2年でやめ、NPOの代表は1年でやめました。いずれも、責任という観点から自分を見つめた結果として導き出した判断です。
3人で酒を飲みながらこの話題になりました。1人は私の尊敬するカウンセリングの師匠でその価値観は「最も不快なのは人の気持ちをわかろうとしない自己中の人。」という話でした。なぜか、私のことを言われているような気がしました。私と師匠はサラリーマンからの転身組で妙に似た境遇を辿っています。私は師匠の5年前を歩いているような感覚があります。意見をはっきり言うところは似ているのですが、タイプは全然違っていて、師匠は「奥ゆかしくでしゃばらない気配りの効いた伸士」です。いつも大したものと感心しているのですが、その人から言われると、直接的ではないにしろズキンときました。私は退社後、持ち前の傲慢さを自身に戒めながら生きてきたつもりなのですが、どうしても出てしまう時があります。師匠の話を聞いてズキンときたのはそこに自信がなく、まだまだ修養しなければならない、という証と理解しました。
ちなみに、もう1人の先輩講師は「同僚の上から目線」が最も不快、ということでした。まさしく三者三様でした。

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2014年6月 9日 (月)

なかったことにしてくれ!

バンド活動でよくある自分のパートがうまくいかなかった時の録音で「なかったことにしてくれ!」という気持ちがあります。

私は基本的に前言を翻すのが嫌なので、後で「しまった」と思っても、約束を守ることを大切にここまで生きてきたつもりです。
しかし、この2~3日で、2つの「なかったことにしてくれ!」が起きてしまいました。
1つ目は、NPOの事業推進活動の中でのことです。新規事業開拓で新しいセミナー企画を要望され、NPOとして提案を出したい場面が訪れました。内容は、就職支援ではなく、個人を支援する従来とはちょっと捻ったものを要求されました。しかしなかなかメンバーから手が上がりません。内容に「メンタル・ヘルス」とあったので、私は以前講演した時のパワーポイントの目次を即提出しました。いかなる要求であろうと、そのPPには包含されていて応用が効くと思ったのと現場でがんばっている仲間を助けてやりたい、という想いが交錯しました。ところがこれが裏目に出ました。先方の要求を満たすためには、私の提案をベースに更なる創意工夫が必要というリアクションが帰ってきました。そうなると、時間的にもスキル的にも(認知行動療法や自律呼吸訓練法への連動)厳しい状況となります。思案の挙句、とてもやっていられないので提案を取り下げるという結果を選択しました。もう少し慎重に要求を噛み砕き、精査して出すべきと反省多かりきです。
2つ目は、勉強会の講師役の辞任です。毎回メンバーの一人が講師役になる勉強会があります。昨年度私が行った「キャリア形成セミナー」が好評につき、欠席していたメンバーからもう一度やってほしい、という要望がありました。その場にいた大重鎮であるK氏とS氏から強く要請され、O氏やI氏からも同様のプッシュがあったので、仕方なくOKしてしまいました。ところが、場所の関係で日程が二転三転した上に、ヤフーのメールの登録変更がうまくいかなかった連絡ミスが重なり、欠席者が多そうな形勢になってきました。まだ判明していませんが、私の再登場を強く推していた人たちが相次いで欠席する可能性が出てきたのです。これでは、私の中で筋が通りません。そこで、場合によっては、「なかったことにしてくれ!」という想いを幹事に連絡いたしました。
今までなら、この程度の障害は得意の突破力で克服してしまうケースのように思います。しかし、年をとるにつれて、モチベーションを継続することが難しくなっているように感じます。そして一度落ちたモチベーションはなかなか上がりません。こんなところがもしかすると最も年を感じる瞬間かもしれません。我儘言って皆さまに申し訳ないのですが、魂の入らないセミナーを行うなら辞退した方が良い、と思っています。

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