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2014年4月

2014年4月24日 (木)

春学期スタート

大学の授業が4月9日からスタートしました。だいたい、3週間すると、様相が見えてきます。すべて順風満帆ということはまずありません。2014年のスタートを振り返ってみます。

担当は、水曜日3コマ、金曜日3コマで、1~2年生向けと3年生向けが半々です。

○6コマすべて履修制限となりました。
合計の授業履修希望者は、655名。うち抽選で、435名をOKとしました。履修率は66% となります。ある意味、希望者が多いのは人気授業とは言えるのですが、抽選作業は時間と神経を使い、なかなか厄介です。ここにもドラマがあります。

●監修の教授から、抽選の根拠を質問されました。
滅多にこのようなことはないのですが、「ガイダンスで熱心に薦めたのに自分の学部の生徒が多数落とされたのでは?」という疑念が背景にあったように思います。同じ授業は私以外2人の講師がいるのですが、私宛の質問なので、すべて私が答えました。私は理論的に説明するのは大の苦手で、他の講師からは大変ですね、と言われ、これは結構ストレスになりました。しかし、思考の筋道を想い出し、珍しく丁寧に説明することで、教授には納得してもらいました。

●抽選にエントリーする学生番号を間違えている生徒が1年生で少なくとも2名いる。
一人は自分で気がついて私に直接言ってきました。もう一人はもしかしたら本人が間違っているのを気が付いてないかもしれません。同じ学部で同様に履修希望があった生徒から「タレこみ」があって判明しました。これが大学入試だったら「×」ですよね。今回は心を鬼にして番号最優先という方針を貫き、該当の生徒は履修不可としました。その生徒の今後を思うと、こういう致命傷にならないところで痛い目にあった方が当人にとってはいい、と判断しました。

●合格しているのに、不合格と思っている生徒が2人いた。
履修可能者は掲示板に発表されるのですが、自分の番号を見落とした生徒がいました。2限の授業に出てきて、「単位つかなくてもいいから授業を受けさせてください」という女子生徒がいました。ところが調べてみると、3限で合格となっていました。学部で一人の参加でかつ一番下に書いてあったことで見落としたようです。もう一人はガイダンスの時点で目立つ男子でどうしても入りたい、と言っていた学生がなぜか受かったのに来ていないということがおきました。

●前期の成績修正を初めて行う
相棒の講師は時折期首に前期の成績で生徒からクレームがついて訂正しているという光景をよくみていました。私は、かって成績等についてクレームが一度もなかったということを密かに誇りにしていました。ところが今回ある女子生徒の出席回数を間違えていたことが判明。成績とは関係ないのですが、欠席回数0を1としてしまったノートからの転記ミスでした。皆勤賞を目標にしている生徒にとってはこれは重要問題です。発覚した翌日すぐに訂正処理しました。

というわけたいした事件もなく、まあまあのスタートがきれました。全15回のドラマが今年もはじまりました。

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2014年4月 7日 (月)

「ReSPECT」の法則

以前、申し上げた3K(健康、家族、金)という基盤の上で、その次に人の日常生活を左右する重要素は何だろう、と考えた時に浮かんできたのが、以下の6つの要素です。私はその頭文字をとって、「RePECT」と銘打ちました。人の不安や満足の指標として、使えると考え、ここではじめて公開します。

「ReSPECT」の最初の「R」は「Rest」で休息という意味です。人は休息がなければ生きていけない。がんばるためにはどうしても休息が必要です。仕事をしていて休暇や連休にうきうきしたことは皆さんあるでしょう。エンドレスで休みなしでは人は心身ともにまいってしまいます。ReでResetと考えてもいいでしょう。

次のSは「Study」で向上心に裏打ちされた学習や勉強のことです。学生時代にもっと勉強しておけばよかった、と思う人は多いでしょう。カルチャースクールが繁盛していたり、各地で様々な勉強会が百花繚乱です。楽器の演奏やアスリートのスキルアップなどもこの分類に入れます。何か目標をもって勉強を継続することに生きがいをもっている人もいます。

「P」は「Play」で文字通り遊びです。遊び心は、人に潤いと魅力を与えます。私の知っている人生の達人は、遊びを最優先します。先に遊びのスケジュールを入れてその後に仕事の予定をいれます。竹のしなやかさを見ればわかる通り、すべての物事には適度な遊びがないと、最後は折れてしまいます。車のハンドルでわかるように、少し遊びがあるからこそ、パワーが発揮できるのです。

その次の「E」は、「Economy」です。働いてお金を得る経済活動、即ち仕事を示しています。生存から自己実現まで、目的はそれぞれですが、人は仕事なしでは生きていけない。長年企業に勤めていて、いきなりリストラされ、家族を養っていくのに、路頭に迷う、というのは、深刻な問題です。そして1日のうちで最も多いのが仕事をしている時間です。そういう意味では、3Kに最も近い重要な要素がこの「E」ともいえます。

「C」は、Communicationです。人は一人では生きていけません。他人と様々な形で接触しながら、凸凹の道を歩いていきます。ストレスの70%は、コミュニケーション不良が原因です。他人から承認されたり認められたら嬉しくなるし、怒られたり批判されれば落ち込んでしまうのが人間です。ひとりでいたい時もありますが、生活のほとんどは人間関係の中に存在しています。

最後の「T」は「Taste」。味わう力です。見る、聞く、嗅ぐ、食べる・飲む、排泄する、といった快感を伴う本能的な力です。おいしい食事、いい音楽などは、人としてなくてはならない「楽しみ」ではないでしょうか?その楽しみの源が「Taste」なのです。

以上の6つの要素が、重なり合って、人の気分を左右していると考えます。この「ReSPECT」理論の具体的な使い方は次の機会に説明します。

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