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2013年10月

2013年10月16日 (水)

連鎖

大学の授業がはじめて休講になりました。台風26号の影響です。
10月15日は、めまぐるしく変化し、ひとつひとつの行動が連鎖を生む典型的な展開の1日となりました。

15日朝、メールを確認すると、NPOの16日担当から、台風のため、16日のカウンセリングは中止としたい。その旨責任者の私から現場の長へ午前中に連絡をとってほしいとの連絡が入っていました。私はこの日、職業訓練校で、朝9時から12時すぎまで、講座の講師を務めることになっていました。この間、外部とは連絡がとれない環境になります。そこでNPOの代表に連絡し、代行してもらいました。普通の日でしたらどうこういう話ではないのですが、動けない日にかような連絡が入るのは皮肉な感じでした。そしてこの日はそれは単なるプロローグでした。

夜PM7:00から、弟夫婦と六本木のライブハウスに行く約束をしていました。風も雨もたいしたことはなく、なんとか電車も動くだろう、と気楽に考えていました。さあ、行こうか、と腰をあげかけた時に、弟から電話。こんな日にやるの?という問いに、とりあえず決行するとは伝えたものの、どうもしっくりこない。考え直して、ようやくキャンセルの結論を出しました。ドタキャンという概念が私には薄いので、当日のキャンセルは余程のことがない限りNOという思いこみがあったようです。

時間ができたので、今後の行動を考えてみると、翌16日の大学の授業が気になってきました。小田急線が動いていれば、講義は実施というのが、あの東北大震災の時の大学の基本スタンスだったので、要は鉄道しだいと理解していました。しかし、一応確認してみようと思いなおし、PM6:00すぎに大学の交換台にTELしました。すると、うまく電話がつながり、明日は湘南校舎はすべて休講という情報を得ました。さらに、教務課とも連絡をとり、休講を確認しました。

かって、自然現象で休講になったことがなかったので、瞬間呆気にとられましたが、考えてみると、大学の判断は至極妥当です。

ライブハウスを強行していたら、夜酔っぱらって帰宅し、翌16日は朝8時半には大学に向かっていたことでしょう。時間に余裕があったからこそ、大事な確認ができました。「連鎖」とはまさしくこんなことなのでしょう。ちなみに、大学からは、関係の教授から、PM9:00にお知らせメールがが入ったのみでした。共通のHPを常に注意して見ておく、というのが大学のスタンスなのでしょう。

思いがけない休みは、ウキウキ気分を齎します。

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2013年10月10日 (木)

旧態然

私の大好きな地、三鷹市でとんでもない事件がおきました。ストーカーによる殺人事件です。それも、十分な危険予知があって、両親はそれなりに手を打っているのに、最悪の事態になってしまったという信じられない事件です。この事件について、私は警察に対して怒りを禁じえません。今回はいかなる言い訳をしようと、警察の責任は免れないでしょう。

私の娘が実はストーカーに狙われていた時期がありました。埼玉県の新座市に住んでいた頃の話ですが、ストーカーは関西在住の男で、読むに堪えない脅迫状を娘に送ってきました。私は会社を休んで、娘と警察に行き、事情説明をしました。ちょうど、ストーカー規制法が成立した直後で、警察は私の話を傾聴してくれました。警察は近いので、何かあったらすぐに連絡し現場に直行するという約束をとりつけ、私は他人が家に容易に入れないように、家の周りにバリケードを作りました。もしストーカーが来たら、私が捕まえてやるというつもりでした。

結局、大事には至らなかったのですが、今回三鷹の警察の対応はどうだったのでしょう?一般的に報道されている対応では話になりません。全く市民の安全とか、殺人という事態を視野に入れている対応ではない。これでは事件を防ぐことはできなかったでしょう。

先日、横浜の人通りの全くない見晴しのいい道路で、一時停止違反で、チケットをきられました。30年以上守ってきたゴールドカードが一瞬にしてパーです。なんで、あのような安全な場所で違反検挙をするのでしょうか?お金のノルマのため?他にどんな理由があるのでしょう?半年ほど前、国家公安委員長が、意味のない取り締まりはやめるべきだ、とコメントしていました。

もし、ストーカーから市民を守るのに、人手不足というのなら、取り締まりをしている人間を補強すればいい(私が捕まった時は、警官は3人いました。)。とにかく、傍でガードしないとて、この手の殺す目的できているストーカーを防ぐことはできません。よく、事件がおきないと警察は動けない、と言われますが、事件を未然に防ぐということも、職業規範の中にいれるべきではないでしょうか?「前例がない」ではなく、「事件を未然に防いだ前例を作る」という発想にどうしてならないのでしょう?一般の企業は、この旧態然とした考えはすでになくなっています。警察は税金で成り立っている公務員です。市民の安全のためにあるのではないでしょうか?無性に腹が立ちます。本当に市民に貢献する警察に生まれ変わってほしい。

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2013年10月 5日 (土)

雑感5題

その1:武士の切腹
9月末のS紙。会津藩の長井九八郎は財政窮迫の打開策の失敗で切腹させられる。彼の献策は家老の評議、藩主の裁可をも得たうえで、ひとり失敗の責任を取らされる。私が退職前に最後に手掛けたP計画を想い出す。プロジェクト全体で決めた事業計画であったが、社長から失敗を詰問された時、周囲の人は潮が引くごとくいなくなり、すべて作成者の私の責任にされた。苦い一幕を想い出す。

その2:山崎豊子さん亡くなる
大好きな作家だった。1作1作読んで見ようと、今「不毛地帯」を読んでいる。これまでは、「白い巨塔」「陽はまたのぼる」の2作を読んでいた。TVも映画見た。「大地の子」も見た。社会派と言われるだけあって、現場の描写がリアルなのが素晴らしい。読んでいて視野が広くなり勉強できるのが楽しかった。「華麗なる一族」は次の予定に入っている。残念です。

その3:大学の授業にネーミング
9月末から授業が始まっているが、金曜日の3クラスにニックネームをつけた。3年生向けの授業は、2限が「就活まじめクラス」。少し人数の少ない3限は、「ホッと一息クラス」。4限の1、2年生の授業は、「一緒に楽しもうクラス」。こうしてニックネームをつけてみると、各クラスの特徴と私のスタンスが表現できて、なかなか楽しいものです。

その4:メガネ収集趣味
木更津で作った「遠近両用めがね」が今一使いにくい。そんな中、1.5の老眼鏡をかけると遠方もよく見えるという現象に気付く。それを知ってから、3本の老眼鏡を購入。様々な形で7種類ぐらいの色を揃えようとしている自分がいる。我ながら変なことに興味をもったものだがワクワク感は隠せない。

その5:株を買ったが・・・
9月末に、4銘柄株を買い付けました。ところがそこからじり貧状態。アメリカの政府機関閉鎖の余波であろう。特に、引け前2時58分に取引成立した化学株Nには困ったものです。毎日、順調に10円単位で下がっている。円も高くなってきている。嫌な感じです。

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2013年10月 1日 (火)

法人税

消費税が上がる今この瞬間、先の見えない暗闇の中で施政者は様々な提灯をつけてきます。その提灯の中で、最も現実とFITしていないのが、法人税の減税です。法人税を軽減することにより、その分が社員に配分され、実体経済が良くなる、というシナリオですが、現実との乖離が甚だしい。全く一般企業の現場を理解していない、と私は思いました。法人税を減らしても、サラリーマンの給料は上がらない、と私は断言しておきます。

円安による企業業績の改善は確かにあります。ですから、前から予言したように、ボーナスが上がった会社は多々あるはずです。しかし、給料は上がらない。
今、法人税が軽減されると、そのお金はどこにいくのでしょうか?
私が経験的に確信のあるのは、「企業の内部留保が増える」という答えです。今利益を吐き出して、恒久的に続く給料の基本ベースを上げるには、ファンダメンタルズ(企業の利益基盤)が弱すぎます。

あなたが、貯金をするときはどういうときでしょうか?先々が不透明なときは、プラスで収入があっても、貯金しようという心理が働きませんか?企業の経営者も同じです。
私はたった2年間でしたが、ITベンチャーの会社の経営に携わっていたことがあります。その時、まさしく似たような話がありました。「思いがけぬプラスαの利益を得たが、それは会社の存続に必要な内部留保として大事にとっておこう。」と思ったものです。可愛い社員一人一人給料を上げてやりたいのは、山々ですが、+αの利益をそこに使ってしまおうとは思いませんでした。現在の利益が数年続く見込みがあれば社員還元するでしょう。しかし、その保障はないし、法人税を次にあげられてしまえばそれまでです。一般中小企業の経営者は、会社の存続を第一優先に考えるはずです。
今回のやり方は「朝四暮三」で非常に拙い。先にメリットのある方法を実施し後で取り返す、という思惑を経営者なら読み取ってしまうのではないでしょうか?

法人税減税では実体経済はよくならない、財源が足りないなら法人税は従来通りとるべき、と私は思っています。

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