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2013年9月

2013年9月26日 (木)

チームワーク

2020年のオリンピック・パラリンピックの開催地は東京と決定しました。結果を出した関係者の並々ならぬモチベーションの高さと努力に敬意を表します。

決定後のインタビューで、チームの中心となって奮闘した東京都知事が「勝因はチームワーク」と答えていた言葉が印象的でした。今回はオリンピック招致にちなんで「チームワーク」について一言。

例によって大きく3つの視点から捉えてみます。1つ目は、「個人の能力」という視点。個人の能力が高いというのがまずは必要です。柔道や剣道の団体戦を想定してみるとわかりやすい。組織は、個々の力の集積であることは間違いありません。よって、常日頃から自分を磨き続けること、自己の能力を伸ばそうと努力を継続することがまずは基本となります。

2つ目は、「組織」という視点です。いくら個々の能力が高くても、組織としては、1+1が2ではない、というのが通常です。船頭多くして船山に登る、という諺のとおり、船長は必要ですが1人いればよい。2人いれば却ってマイナスになります。これが即ち、「役割分担」というものです。自分の役割は何なのか、自分しかできないものはなにか、という自己理解が必要になってきます。ホームランバッターばかりいても野球は勝てません。3つ目は、個人と組織をつなぐ「マネジメント」と言われる視点です。個人の能力を的確に把握し(食材)、最大限発揮できるよう役割分担を明確にし(料理)、そのステージを演出し(食卓)、結果を出す(評価)。「冷蔵庫の中にある食材を最大限活用して、家族に喜ばれるおいしい料理」を作る主婦の役割そのものが「マネジメント」です。これがうまく機能すると、P・F・ドラッカーが言っているように、チームとしての強さが個人の弱みをカバーしてしまい、強いチームが出来上がります。そして、互いに好影響を与え、いわゆる「シナジー効果」が現れます。

今回のオリンピックの招致活動で、都知事が「チームワーク」と称したのは、個人の高い能力とロビー活動やプレゼンテーションにおける役割分担、そしてそれらを戦略的につなげる「マネジメント」がうまくいったと言いたかったに違いありません。そして、この3つの視点を達成できたのは、奥様が亡くなったという哀しみをモチベーションの高さに変えた都知事独特のリーダーシップでしょう。

最強のチームをつくるためのポイントは、能力の高い人間を集めること、役割分担を明確にすること、リーダーあるいはその補佐役でマネジメントができることの3点が必須条件になるということです。チームをつくるときの参考にしてください。ただ1つ留意すべきは、能力の高い突出している人間には人間関係の構築が苦手な人もいるということです。その場合、リーダーがそれを呑み込み受け容れ全体とのパワーバランスがきちんととれるかどうかがポイントとなります。

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2013年9月12日 (木)

千葉5寺

 

珍しく女房殿と千葉県をドライブしてきました。目的地は、坂東33観音のうちの千葉の5寺です。ちょうど、アクアラインが800円キャンペーンを継続中とのことなので、川崎から木更津に入りました。

 

まずは、北へ移動して、千葉寺。これは「センヨウジ」と読むのだそうです。着いてみると、一部リニューアル中で、いまひとつ冴えない。昨年訪れた埼玉、群馬あたりのお寺は、よくぞこんな穴場が?という感動がありましたが、まずははずれでした。めげる間もなく、次の清水寺へ。この寺は、京都の有名な寺と同名です。房総半島を西から東に東金道路で突っ切り、九十九里浜から内陸に入っていきました。道は全く空いていて、韓国済州島か、大分の草千里か、と見間違うほど、360度パノラマの素晴らしい風景と海を楽しむことができました。その後、清水寺につきましたが、ここも今一つ。あまり印象に残る寺ではありません。すぐに、次の笹森寺へ。ここの本堂への上りの階段がきつい。相当上りますが、そこには海までが一望できる絶景がありました。これまでで最もきつい上りなので、充分記憶に残りそうです。
1日目のラストは、高倉寺。もう夕方でしたが、4か所行く計画でしたので、思い切って行ってみました。ここで忘れられないのは、「地獄と天国」という展示。有料で見学できるので入ってみましたが、これは凄い。皆さま、もし行かれるようなことがありましたら、ぜひ入ってみてください。えも言えぬ気持ちになりますよ。ここでは御朱印の係の人がいないというトラブルがありましたが、なんとか課題をクリアしました。当日の泊まりは、岩井の一風く変わったホテル。マンションを改良したもので、格安でした。

 

翌日は、33番目の那古寺に行き、どこかで釣りをしようと目論んでいたのですが、生憎の雨。午前中止まないので、予定を変更して行ったのは、木更津のアウトレット。ここがなかなかいい。調子に乗って、COACHのカジュアルバッグと遠近両用メガネを購入しました。これも「偶然の必然」でしょう。木更津アウトレットから自宅まで、1時間弱。これで、行動範囲が広くなり、楽しみが増えました。

 

これで、33ヵ所のうち、20か所をクリアしましたが、完全制覇までは、まだ23年はかかりそうです。

 

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2013年9月 8日 (日)

2020東京オリンピック

2020年オリンピックの開催国が日本に決まりました。決定的な瞬間を見ようと、私はAM3:00に起きて、TVを見ていました。
大学の授業の中で、「オリンピックは日本ですべきか?否か?」という討論の課題を発し、学生の前では敢えて、反対の意見を述べてみせた私ですが、本音は、7:3で賛成の側に立っていました。

イスタンブールとマドリードが同数で、再投票となった結果、イスタンブールとの一騎打ちとなりました。発表を待つ気持ちは、ドキドキ感とワクワク感が混在する快いものでした。AM5時をちょっと過ぎたころ、発表があり、「TOKYO」とコールされ嬉しい気分に浸りました。結果的には、60:36の大差の勝利でした。

すばらしい出来事です。生きているうちに、再度日本でオリンピックのイベントが見れそうというのは幸運以外の何物でもないでしょう。そして、若い人にとっては、初めて自国で行われるオリンピックを見ることができるのです。
勝因は、1に奥さんが亡くなった悲しみを乗り越えて行動力をもって率先垂範を示したリーダーのI氏、2にこの展開、シナリオをマネジメントした作戦参謀、3に協力を惜しまなかったアスリートを中心とする取り巻きスタッフ、4に現地に駆け付け原発問題に答えた首相、という順番で私は考えています。どれが欠けても旨くいかなかったでしょう。

このオリンピックをどう受け止めるのか?私は2つの視点から考えます。1つ目は、「国力」アップの絶好のチャンスを天から授かったということ。原発の汚染水漏れにみられるがごとく、日本人のモチベーションが上がらず、パワー、スピード、タイミングのどれをとっても、「しつこさ=何が何でもやる」、「課題を達成するための戦略=優先順位、必須要素」「様々な視点からのトライ&エラー=創造力、考え抜く力、実行力」「責任感、使命感=自責感」等の能力が落ちているような気がして仕方がない。これらを総称して私は「国力」と言っています。東京やソウル、北京など、すべての国がオリンピックを機に素晴らしい国としての発展を成している、その点で、「国力」アップに期待します。
2つ目は、国自体がこれまでの枠組みを変えて、かじ取りを変えなければいけない時期にこのイベントが契機になるという見方です。人で言えば、セカンドライフをどうするかの分岐点にいるということ。国が年をとったので悠々自適の老後に入るのか、それとも新たな世界を創出し国が若返りイノベーションで弾けるのか?国を人に置き換えればわかりやすい。日本の歴史を紐解くと、貴族社会→武家社会→軍社会→経済社会という経過を辿ってきました。いよいよ、経済社会が終焉となり、次の世界をみつけていかなければならない。どの方向に進むのか、2020年のオリンピックを当面のゴールとして突き進むことで、答えが出してくるように思います。

I氏がインタビューで語っていた言葉に100%アグリーします。
「底力があるのに自信喪失している日本人。自信を持て!!」。

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2013年9月 6日 (金)

送りつけ商法

長年、人間をしていると、様々な出来事に遭遇します。今回は、「振り込め詐欺見つけた!」というお話。

同居している義祖母のところに、「T製薬のものですが、お買い上げのグルコサミン2万円を届けにあがりますので、お支払お願いします。」という電話がありました。私がいた写真業界では、フイルムの新商品の店への送りつけは日常茶飯事でしたが、一般家庭においては珍しい。祖父母は「注文した記憶はない。でも注文していないという100%の自信はない。」ということでした。

義祖母が通販を利用したことは過去に一度もないこと、自分から電話することはまずないこと、サプリメントはまず飲まないことなどを総合してみると、どうやら世の中で最近言われている代引き詐欺ではないか、という疑念が沸々と湧いてきました。そこで、ネットで調べてみると、「サプリや食品が多い。金額は2~5万円。有名会社の名前を語る。」と詐欺の特徴が書いてある。今回のケースとピタリです。
ここまでわかってきた時点で、この案件の我が家の担当は私になりました。私は在職時は営業が長く、特に大阪時代は、販売課長として暴力団関係などあらゆる世界のクレーム処理を経験してきました。修羅場に身をおくのが嫌いではないので、今回のような出番がくると、血が騒ぐのを感じます。

携帯のボイスレコーダー、メモ用紙、筆記用具、老眼鏡、生活センターの電話番号、そして危険かあったときの護身用ヌンチャクを用意して、先方が現れるのを待ちました。
結局来たのはAM11:00過ぎで、日本郵便のユニフォームを着たまじめそうな男性が現れました。私が事情を説明したところ、それでは、拒否票にサインしてください、ということで簡単にその場がおわってしまいました。この人は無関係と判断しました。一味のうちのだれかが直接現れる場合もありとINPUTされていたので、手ぐすね引いていたのですが、残念ながら空振りでした。

送り主は、アルファベット3文字のD社。同じ3文字のD社で通販の大手会社が確かに存在しますが、最後の1文字が違っています。場所は、豊島区の池袋でした。

私は今回はこれ以上追及しませんでしたが、場合によっては、警察に知らせる構えもとっていました。いままで、対岸の火事と思っていたことが身近でも起きるという実例です。年寄をかかえる世帯は感度を磨き、引っかからないように注意したほうがいいです。代引き詐欺に対する対応策のポイントは、お金の支払いを拒否することとピンと頭に響く感度の鍛錬です。

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