2020東京オリンピック
2020年オリンピックの開催国が日本に決まりました。決定的な瞬間を見ようと、私はAM3:00に起きて、TVを見ていました。
大学の授業の中で、「オリンピックは日本ですべきか?否か?」という討論の課題を発し、学生の前では敢えて、反対の意見を述べてみせた私ですが、本音は、7:3で賛成の側に立っていました。
イスタンブールとマドリードが同数で、再投票となった結果、イスタンブールとの一騎打ちとなりました。発表を待つ気持ちは、ドキドキ感とワクワク感が混在する快いものでした。AM5時をちょっと過ぎたころ、発表があり、「TOKYO」とコールされ嬉しい気分に浸りました。結果的には、60:36の大差の勝利でした。
すばらしい出来事です。生きているうちに、再度日本でオリンピックのイベントが見れそうというのは幸運以外の何物でもないでしょう。そして、若い人にとっては、初めて自国で行われるオリンピックを見ることができるのです。
勝因は、1に奥さんが亡くなった悲しみを乗り越えて行動力をもって率先垂範を示したリーダーのI氏、2にこの展開、シナリオをマネジメントした作戦参謀、3に協力を惜しまなかったアスリートを中心とする取り巻きスタッフ、4に現地に駆け付け原発問題に答えた首相、という順番で私は考えています。どれが欠けても旨くいかなかったでしょう。
このオリンピックをどう受け止めるのか?私は2つの視点から考えます。1つ目は、「国力」アップの絶好のチャンスを天から授かったということ。原発の汚染水漏れにみられるがごとく、日本人のモチベーションが上がらず、パワー、スピード、タイミングのどれをとっても、「しつこさ=何が何でもやる」、「課題を達成するための戦略=優先順位、必須要素」「様々な視点からのトライ&エラー=創造力、考え抜く力、実行力」「責任感、使命感=自責感」等の能力が落ちているような気がして仕方がない。これらを総称して私は「国力」と言っています。東京やソウル、北京など、すべての国がオリンピックを機に素晴らしい国としての発展を成している、その点で、「国力」アップに期待します。
2つ目は、国自体がこれまでの枠組みを変えて、かじ取りを変えなければいけない時期にこのイベントが契機になるという見方です。人で言えば、セカンドライフをどうするかの分岐点にいるということ。国が年をとったので悠々自適の老後に入るのか、それとも新たな世界を創出し国が若返りイノベーションで弾けるのか?国を人に置き換えればわかりやすい。日本の歴史を紐解くと、貴族社会→武家社会→軍社会→経済社会という経過を辿ってきました。いよいよ、経済社会が終焉となり、次の世界をみつけていかなければならない。どの方向に進むのか、2020年のオリンピックを当面のゴールとして突き進むことで、答えが出してくるように思います。
I氏がインタビューで語っていた言葉に100%アグリーします。
「底力があるのに自信喪失している日本人。自信を持て!!」。
| 固定リンク
「イベント」カテゴリの記事
- イベントを振り返る(2018.03.02)
- 2020東京オリンピック(2013.09.08)
- 京都(2013.06.29)
- 華の職場(2013.06.04)
- OB(2013.01.13)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント