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2012年11月

2012年11月20日 (火)

褒めて伸ばす

先日何気なくTVを見ていたら、千葉県松戸市が率先して行い効果を出しているという「褒めて伸ばす」という教育の手法を紹介していました。

「私は褒められて育つ」。こんな言葉を入社の挨拶に使った新入社員がいましたが、これは「真理」と私は常々思っています。なかには「私は怒られて育つ」という人はいますが、人はそんなに強いものではありません。他人から褒められた、認められたという承認感、があってはじめて自己肯定感が出てくるものです。実際、私の研修の中では、「いかに相手のいいところをみつけるか」「相手に納得できるようにいかに褒めるか」について、「OKセッション」というグループワークをすることが多い。企業研修、再就職支援セミナー、学生のキャリア授業等々、私は、あらゆるところでこの「OKセッション」を多用します。そして、研修やセミナー、授業の終了後、受講生が喜色満面の顔をして帰っていくのを見て、「褒めて伸ばす」ことの正しさと効果を確認しています。

私のようにカウンセリングの仕事をしていると、自己肯定感の低い人をよく見受けます。「どうせ私なんか・・・」「私は何もできない」など、自虐的な言葉をよく聞きます。カウンセリングしてみると、必ず小さい頃身内のちょっとした一言が傷となって残っていることが多い。例えば、両親のひそひそ話で、「お兄ちゃんはよくできるのに、弟はねー。」とかいう1部分を盗み聞き、「そう。私は兄貴に比べて人間的にレベルが落ちるのだ。」と思い込んでしまう弟がなんと多いことでしょう。親や家族の何気ない言葉が子どもを傷つけているのです。

逆に、褒められると、その資質が大いに伸びます。さらに、噂話で褒め言葉を聞くと、モチベーションは倍増します。「君のことを○○と彼が褒めていたよ」とあなたの尊敬する人の言葉を間接的に聞けば、うれしさ倍増となるでしょう。褒めるのにお金はかかりません。昨年の大学卒業生で、塾の先生になった学生は、キャリア授業で私から「教えるのがうまい」と言われたことが励みになったと言っていました。有名な画家のH氏は新聞紙上で名高い評論家から「おもしろい味がある」と褒めてもらってそれを励みにして輝かしい画業を成したといいます。(11/20 朝日 天声人語)

このように効果の高い「褒めて伸ばす」を教育に利用しない手はありません。人は往々にして悪い所に目がいきがちですが、人を見たらいいところを探す練習をしてみてください。身近なところ、自分の子どもや配偶者に早速試してみてください。そして「褒め言葉」を口に出して伝えてみてください。特に、褒める対象の本人のいないところで、褒め言葉を連発しましょう。そのうち、本人に伝わります。子どもにしろ、配偶者にしろ、その後必ず良い変化が現れ、人間的に伸びていることを確認してください。この状況を手に入れれば貴方自身が幸せになります。

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2012年11月15日 (木)

チューリップ

チューリップといっても、花ではありません。日本を代表するバンドのことです。今年5回目のライブで、もっとも楽しみにしていたのが、この「チューリップ」のライブです。体調が今一だったのでなかばあきらめていたのですが、そこそこ薬が効いてきたのとそうそうチャンスはないだろう、と考え、思い切って行ってしまいました。場所は、横浜の県民ホール。PM6:00の開演です。

まずは、旨いものを食べて精をつけようと、昼飯を抜いて、PM5:00に、横浜西口地下の「勝烈庵」に。この店は、鎌倉で初めて入ったチェーン店ですが、三元豚のロースかつ定食は秀逸です。期待にたがわぬ味を楽しんだ後、店内を見回したら、その上のランクのロースかつがあるのを確認しました。次回はこれを賞味してみます。

定刻15分前に着席し、チューリップのメンバー5人を待ちました。座席は1階のやや前の方で、まずまずの位置です。暗い舞台がやや明るくなり、いきなり始まったスタート曲が、私の大好きな「夏の思い出」でした。最初の1,2,3,4がとにかく格好いい。ライブの構成は前半と後半に分かれていて、真中に休憩が入りました。特に印象の深かったのは、「心の旅」「僕が作った愛の歌」「そよ風のメロデー」「夏の思い出」などでしたが、大好きなメロデーラインが次から次に出てくるのでご機嫌です。チューリップの曲はどの曲もわかりやすく快い。
私は、ハーモニーのきれいな曲が好きです。その範疇からすると、チューリップは最高です。以前、ビートルズの曲を即興的に演奏したアルバムを私は持っていますが、チューリップのサウンドは柔らかく、私にとっては、アコステイック・ビートルズです。最も「普通にやって自然にビートルズに近いバンド」であると私自身は見ています。

前回のビーチボーイズもよかったですが、交通の便や構成などを総合的にみると、今回の「チューリップ」が最も良かったと思います。今年のラストで、チューリップの本物を見ることができてつくづく幸せを感じた私がいました。

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2012年11月 6日 (火)

体調不良

2007年にF社を退職して以来、病気らしい病気はしたことがなく、至極健康な状態でおりました。しかし、、最近の私は、「高血圧」と共存しています。もう薬を飲み始めて5年経過しましたが、ここまで2回危ない場面がありました。1回目は、おととしの12月。朝起きた時に、頭が後ろに引っ張られる感覚があり、起き上がることができませんでした。2回目は今年の2月です。朝の血圧の測定値が160を超えました。どちらも、かかりつけの医師のところで、薬を変更したり、加えたりすることで、2~3日で効果が出ました。

今回の発症は、10月31日。値は160でした。通常は昼ごろには下がるので、普通は気にしないのですが、昼には190に上がりました。慌ててかかりつけの医師のもとに駆けつけ薬を追加することになりました。大学はちょうど建学祭の時期でしたので、1週間は休みというタイミングでした。この初期に打った手で、だんだん値がよくなってきたので、今回もこのパターンでいけるか、と楽観しました。ただ、家族で旅行しようと計画がありましたが、私と女房殿は大事をとって参加を中止しました。11月3日に家族全員が私の家に全員集合したのですが、皆が来る直前に、値は200前後を示しました。日曜日の休みを挟んで、月曜日に再び来院。さらに、薬を追加することになりましたが、これが留めのような一撃。夜には、軽く200を超え、223という値まで上昇したのです。

この間、仕事の関係者には全くメールがかけませんでした。不義理もいいところなのですが、モチベーションが上がらず、書く気になれないのだから致し方ありません。結局、11月~12月初めに予定していたイベントへの参加をすべて中止いたしました。富士宮工場時代の宿泊同期会、弟夫婦との会食、酉の市、伊香保温泉旅行、釣り等々です。

明日から授業が始まるという11月6日、前回服用していた「ユニシア」という薬を使ってみました。これは私の方から希望したものです。5日の晩は、血圧が何回測っても200を超えてしまい今にも脳出血やくも膜下出血、心臓の病気、などが、ドカンとくるのではないか、と眠れない夜が過ごしました。ずーっと、血圧の200超が続いていると思うと、非常に気持ち悪いものです。冷やすと血圧が上がるので部屋を暖かくすると暑くて寝れない。朝を迎えても寝不足で、、もう血圧を測定する気力も失せていました。要は、血圧降下剤が効かないという現象で、どうしていいかわからない、精も根も限界に近かったと思います。

しかし、最後の砦で奇跡が起こりました。6日の診察で「ユニシア」が効き始めてきたのです。値は、125~150。嘘みたいです。おかげさまで、翌日の授業は休講にしないで済みました。1週間全く機能していなかった私ですが、これからゆっくりと着実に前へ進んでいくことができます。血圧に悩まされましたが、目途がついたので、もう大丈夫かなと考えています。しかし、苦しい展開の1週間でした。

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