新手法
私は新しいことにチャレンジするのが好きです。「前例にない」などと言われると、かえって反発したくなる自分がいます。研修や授業で同じことを何回もやるのが苦手で毎回どこか変えます。通勤も毎回違う道を歩くのが好きです。最近、その実例が現れました。
1回目は、9月の「チームMJ」。テーマは、「パーソナル・ファウンデーション」。このテーマを何回かに分けて全員で深堀しようという企画でしたが、1回目は初回ということもあり、議論があらぬ方向にいってしまい、発案者のモチベーションを著しく落とす結果になりました。2回目を引き受けたのが私です。基本的な考え方として、1.既成概念はRESETし実践に役立つ、2.全員参加、3.一人一人が何かを手に入れて帰る、という3点を勘案し、当日に臨みました。9人の参加者に、進行予定を配った後、本論の討議で私は、「リレー・コーチング」という手法を使いました。もともと、チームMJはコーチ出身者が母体となっているため、入りやすいということもあり、それが当たりました。終了後、メンバーからも多数のOKメッセージを頂戴しました。コーチ出身者は、「そうだ。あっこんなやり方があったんだ。」と思ったはずです。
2回目は、年に1回行われるNPOの研修会です。当日のプログラムとして、「働きたいお母さんの就業支援」と題して、パネル・デイスカッションをやろう、ということになりました。この企画が決まった時、私は代表をはずれることを発表し気分が良かったため、ファシリテーションを自らかってでてしまいました。いつもの自ら墓穴を掘るパターンです。その後、私の思惑とは逆に、話は大きくなり、外部からのお客様も見学可能ということになり、当日は50名近くの人数になっていました。なんと、かの有名なK先生も参加されました。
ここでは、クライエントの視線を大事にし、やはり全員参加でできないものか、と思案しました。パネラーが4名、評論家・コメンテータが3名、私が司会で時間は80分です。思案の挙句、「PW方式」というやり方を思いつきました。外部の人がいる前で、初めてのやり方を試みるのは、リスキーでしたが、成功のイメージばかり湧いてくるのを止められません。
パネル・デイスカッションで問題点を抽出し、テーブルに分け、「ワールド・カフェ」を行うという、2つの手法を組み合わせたものですが、結果は、「上々」でした。K先生からは、「すごい衝撃を受けた。あれだけできればもう1級技能士ですよ」と凄い賛辞をいただき、舞い上がってしまいました。また辛口の先輩や仲間からも惜しみない称賛をいただきました。
この2ケースが典型ですが、前者は対象がコーチ仲間であり、後者は対象がカウンセラー仲間であったことが幸せでした。とくに後者ではパネラーや評論家をやってくれた仲間のレベルが高かったことが最大要因です。学生や一般人ではこうはいきません。全員がこちらからの方法の説明をすぐに理解し私の思うように動いてくれました。おかげさまで、本当に楽しくできました。どんな仕事でも、工夫し楽しくやることが、うまくいく秘訣と改めて思ったしだいです。
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