ノスタルジー
先週は、ベンチャーズのライブを観に、横浜の市民ホールへ行ってきました。ベンチャーズといっても、往年のメンバーで残っているのは、リーダー格のドン・ウイルソンだけです。ドラムスのメル・テラーは早死にし、ベースのボブ・ボーグルも亡くなりました。リードギターのノーキー・エドワードは年に勝てず随行していません。
スタートは、WalkDon’t Run→パーフィデア→木の葉の子守唄という得意のメドレーでした。聞いていて、やはり若かりしベンチャーズとはやはり違うな、と思いました。皆頑張っているのですが、脂っこい特有のエネルギーは全く感じられません。当たり前ですね。
そんな中、このライブは私がギターをやりはじめた高校時代に私を誘導してくれました。47年前です。クラシックギターを友達から教わっていた私は、中学3年の時に聞いた「ビートルズ」と「ベンチャーズのエレキサウンド」に魅せられました。吉祥寺の楽器屋で、母が嬉しそうな顔をして私にエレキギターを買い与えてくれたのをよく覚えています。全音の青いギターで当時で15000円だったと記憶しています。早速、高校の同級生4名でバンドを組みました。
当時はエレキをやっていることが不良視された時代で、器楽同好会というサークルのメンバーとして、人前で演奏したのは文化祭と予餞会の2回だけでした。ここでメインで練習していたのが、ベンチャーズです。楽器だけの演奏なのですが、音が快くしびれるのか、この時代のバンドはインストラメンタルが普通でした。TVで、エレキ大合戦という素人のバンドの競争番組などをやっていました。
私は、普通のギターの下から4本を使ってベースを弾いていました(今では考えられないことですが・・・)。教室で放課後練習するのですが、見学者が室外に溢れ、ちょっとしたアイドル気分になったものの、生活指導部の先生の教育的指導もちょくちょく受けたものです。私は2年の時は、剣道部に所属していたのですが、3年では、エレキ1本に絞りました。運動より音楽が好きということでしょうか。
レパートリーははっきり覚えていないのですが、「霧のカレリア」と「ラップシテー」「パイプライン」「クルーエルシー」は定番だったように思います。
1年上の上級生のバンドが段違いに上手かった。彼らの得意な「サーフライダー」は今でも私の中にカッコよく焼きついています。
今回のライブは、なぜかこんなノスタルジーを感じさせ昔に戻るのに十分でした。高校時代のいろいろなこと、勉強、恋愛など心の中で想い出が拡大していました。
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