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2012年8月31日 (金)

三キチ

表題の「三キチ」という私の造語ですが、何を連想されますか?
三つの吉(凶の逆)でしょうか、三枝三昧でしょうか、3にこだわるという意味でしょうか?三リンボに対する三キチですか?
私は、「三国志キチガイ」を「三キチ」と呼んでいます。ちなみに、ビートルズキチガイは「ビーキチ」です。

「三キチ」にとって、格好のツアーが企画されました。JTB旅物語の「三国志浪漫の旅」です。12日間成都を中心に主に「蜀」の周辺を探索するというものです。

私は40歳すぎてから中国語の勉強を始めました。それは「三国志の史跡めぐりをしたい」という単純な理由からです。昔の中国はトイレの完備がままならず、女性客に人気がなかったため、中国語を覚えて、ツアーではなく自力で一人で現地にいかないと願いは叶わないと思っていたからです。

今回、このツアーのプロモーションイベントとして、三国志研究の第一人者であるW先生の三国志セミナーが開催され、私はそれに参加したというわけです。茗荷谷のM会館で行われたこのイベントに参加したのは、ザックリ200人。私同様ほとんど年配者ですが、90%は夫婦。40歳前後の女性が一人で来ているケースも散見されました。

W先生の話は、わかりやすく、かつ学者らしい視点が新鮮で瞬く間の1時間でした。6人の登場人物で語れる三国志。「三国志正史」と「三国志演義」の違い。道教の呪文。などが特に印象に残りました。レッドクリフの副音声ではW先生がしゃべりっぱなしだそうです。

W先生は高校の時に、吉川英治の「三国志」を読んではまったということでしたが、そこは私も同じです。。好きな武将は、趙雲子龍で、好きな場面は長坂橋というのも全くおなじだったのには驚きでした。先生の方が私より13歳若いので、高校時代の私がもう少し頭を働かせて将来を見据えていたら、W先生に先駆けて、私が三国志の第一人者になれたかもしれないなんて不遜なことを考えてたりもしていました。その頃の私には三国志が学問になるという発想はありませんでした。

しばらくは、大学の授業を担当しているので、このツアーには参加できません。しかし、夏か冬に企画してもらえるか、2~3年後完全に仕事をやめたら参加しようと考えています。これは一種のライフワークです。
もうひとつ、マーケテイングの立場で言うと、このようなオタク系のツアーがこれから人気を得て1時代を築くのではないか、と思います。「十字軍ツアー」とか「ルネッサンスツアー」とか「産業革命ツアー」とか、ニーズはいくらでも深堀できそうです。

最後に私は近々、三国志学会に入会しようと思っております。

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