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2012年1月 4日 (水)

88回箱根駅伝

今年も箱根駅伝を観戦しました。第88回ということで、私的には意義ある大会です。2日、3日と、自宅より徒歩10分程度の国道1号線に出て、リアル感を楽しみました。

結果は、大方の予想通り、本命の東洋大学のぶっちぎり優勝となりました。全く付け入るすきのない完璧な勝利です。2位に対抗の駒澤大学、3位は明治大学でした。我母校は4位でしたが、よくやったと思います。監督の談話では、優勝できなかったという敗戦の弁がメインでしたが、私から見れば、胸を張っていい、と思いながら、インタビューを聞いていました。

本日のメインテーマは、「モチベーション」です。人は、モチベーションが上がった時にいかに力を出すか、というテーマに今回の駅伝は好例を示しました。まずは、優勝した東洋大学です。山の神であるスーパーリーダーが1人いるのですが、驚いたのは、他のメンバーが各区間で1~3位の上位の成績を残したことです。いままでとは全く異なる内容でした。スーパーリーダーが一人いるときに、機能する組織というのはどういうものなのか?その見本と言えるでしょう。毎回リーダーにぶら下がってはいられない、前年21秒差で逃した優勝を勝ち取るという共通の目的がきっちり共有されていた、という2点が心に火がついたのではないでしょうか?なぜか、女子サッカーの「なでしこ」とダブりました。

青山学院大にも似たことが言えます。2区で区間賞をとって9人抜きを演じたスーパーリーダーを見殺しすることなく、逆に他のメンバーが盛り上げて、見事5位に入りました。目的の共有化と心の灯がやはり発生していたように感じました。一人一人が実力を十分発揮するパターンがこれです。

もう1校。感動したのが城西大学です。恐らく初めてのシードでしょう。前回3秒差でシードを逃した大学です。往路5位に入り、このままキープできるか注目していましたが、見事6位に残りました。大拍手です。地味な大学で、めだつスーパースターがいない中で、この成績はたいしたものです。目的の共有化はきっちりできていたと思われますが、東洋大や青学大とはモチベーションのパターンが異なるように思います。

応援していた東海大学は残念でした。すんでのところで、復路では繰り上げスタートとなり、モチベーションの維持が難しかったのではないか、前述の3校とは逆のパターンが働いたように思います。逆に東京農大は、往路で約40分遅れるトラブルがあったにもかかわらず、復路は意地をみせました。神奈川大学の走者が倒れながら繰り上げ時間ギリギリで襷をつないだことも感動でした。

悲喜こもごもの88回箱根駅伝でしたが、もう少し分析していくと、モチベーションの公式がつくれるような気がします。モチベーションが上がるか、下がるかは、意外と紙一重のところに裏表があるような気がしています。

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