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2011年11月 4日 (金)

早とちり

ギリシャが国家破綻の危機に瀕し、とんでもないニュースが流れました。ユーロで決めた救済策を素直に受け入れず、国民投票をするという。このニュースには、信じられない想いとともに、震撼しました。影響は全世界を巻き込み、リーマンショックに倍するショックをワールドワイドで引き起こすと私が勝手に予測したからです。

私は、為替のボックス売買をこの10年ほど楽しみながらやっていましたが、ここにきて円高が進み、凍結せざるを得ない、という状況にあります。売りさえしなければ損は発生しないという考えで悠然と構えていました。しかし、前述のニュースを聞いた時、考え方が一変しました。ドルが紙くずになる前に円にしておこう、少々の損はやむおえない、という考え方です。

朝の8時半に、取引銀行であるシテー・バンクと交信し、所持していたドルを全額円に替えました。シテー・バンクは、政府の公的資金投入を受けており、リーマンショック以来、冷や冷やな状況が続いていたので、どこかで見切ろうと思っていました。結局、1ドル107円で買って、76円90銭で売ったという結果になりました。大損を甘受したことになりますが、嫌な未完了も完了となりました。

ところが、夜のニュースで一変。なんと、今度は国民投票はやらない、という報道。このハチャメチャな茶番劇には空いた口が塞がりません。結果的には、私の早とちりということになりました。変化対応力を強調した研修をやってきた関係もあり、迅速な対応を心がけてみたのですが、裏目に出たようです。慌てることはなかったのです。若いころ、株で同様の経験をした記憶が蘇ってきました。どうも、マネー・ゲームに関しては、私の場合、早とちりがつきもののようです。

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