振り子の原理
今年は3月の大地震に加えて、6月から34℃を超す暑さが続き、幼稚な人災が日々表面化する苦しい世相が続いています。こんな時FITする考え方はないだろうか、と棚卸した結果、「振り子の原理」という考え方に思い当りました。
楽あれば苦あり、苦あれば楽あり、という諺があります。人は、一方的に「苦」が続くわけでもないし、一方的に「楽」が続くわけでもない。「振り子」は、右に振れた分だけ、左に戻って振れます。人生の振幅もこれに似ているというわけです。苦しんで克服したら、苦しんだ分だけ、楽しみになって返ってくるという考え方です。
私は、9年前に、大病を患いました。一昔前でしたら、助からない病でした。この時は、3回の大手術を受け、半年間×2回 会社を休みました。すべてを忘れ、治療に専念した結果、奇跡的に治癒しました。長い闘病生活の中で、日々考えていたのは、「普通に生きていることの幸せ」「病気が治ったらやりたいこと」「自分は何ができるのか」ということでした。この時、一度死んだのならポジテイブに「おまけの人生」を生きていこう、と心に決めたことが、早期の自主退職につながりました。病気によって自己理解を深めたことが、今日の私の源になっています。退職後の私は正に順風満帆です。ある意味、いままでの人生の中で今がもっとも充実して輝いている瞬間の中で生きています。これが「振り子の原理」です。
「私はついていない」「何をやってもうまくいかない」などと人生を嘆くのではなく「今は振り子が振れていて天から試されている」「ここを乗り越えれば振り子はいい方向に振り返す」。このように考えることはできないのでしょうか?私は、この6ヶ月半、こんなご時世にも拘わらず仕事三昧の生活を味わいました。それは問題の発生と克服をも意味します。ここにきて一段落ですが、少々疲れ気味です。自分の疲れと暗い世相。そんな中、今一番フィットするのが、「振り子の原理」です。
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