VISIONを創る
震災後11日目にして、ようやくガソリンを入手しました。ローカル情報を聞いたので、いわれたGSに行ってみたら、全く待たされることなく、満タンに入れることができました。他はいまだ開店休業ですので、あるところにはある、貴重な情報を得ることが大事、という感を強くしました。
少しづつ、世の中が、平常化しつつあります。そんな中、私たちに何ができるのだろうか、と考えている時、私には、日本のあるべき4つの姿がイメージとして浮かんできました。日本の10年後の青写真を創るのに、今回の地震は、貴重な方向と考える時間を与えてくれています。
1つめの姿は、「エコの最先端の国」です。今回の地震でもはっきりしましたが、石油エネルギーに頼っていてはいざという時に役に立ちません。原子力はもうこりごりでしょう。太陽発電や風力等、代替エネルギーの開発と確保に十分な資金をかけて、この道でワールドワイドでTOPの国になるのです。
2つめの姿は、「安全の国」です。もう「想定外」は許されません。マグニチュード10でも、どんな津波にも耐えうる、安全な国です。通信インフラ、交通インフラ、電力の確保、生活物資の確保、トイレ問題等、今回不便に感じた事をすべてクリアする災害に強い社会です。ワールド・ワイドの災害対策について、日本が全世界を牽引する構図です。
3つめの姿は、「シルバーが住みやすい国」です。被災者を見ると、やはりシルバーが多い。シルバーになったら、日本に行けばパラダイス、というスローガンはいかがでしょう?シルバーにとって、住みやすく、生きがいのある社会と仕組みづくり。元気のあるシルバーの働き場所があり高い生産性を小遣い程度の賃金で確保するメリットや、日本独特の精神的部分(ex.武士道)を若者に伝える効果が得られます。
4つめは、上述の3つの姿を実現するために「ロボット産業」の飛躍的な発展を期す。ロボットの世界に国力を投入するというものです。ロボットであれば、放射能の強いところにもいけるし、介護にも抜群の威力を発揮します。現在の中途半端なレベルではなく、集中的に、資金と技術開発を行い、世界に例を見ない「ロボット技術大国」というのはいかがでしょう?
日本の行き先が見えない、とよく言われますが、今回の地震は私たちに、警告と提案を与えたのでは、という気がしています。緊急課題に目がいきがちですが、そこは現場に任せて、後方のスタッフは余計な口出しは止めて冷静に日本のVISIONづくりをしてみてはいかがでしょう?
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