地震にみる変化対応力
私は関西大震災も被災しましたが、今回地震の惨状は筆舌に尽くせない、全くコメントする適当な言葉が思い当たりません。被災後約1週間経過し、去来する想いをここでまとめてみます。
Ⅰ:日本人の心情・・・・・計画停電というのが始まり私のところは、毎日1回の割合で停電がくる。この時の私の気持ちは「停電ぐらいで協力できるのはWelcome。貢献できるのは嬉しい気分。」というものです。インタビューで答えている多くの人は「私たちは苦しいけど、もっと大変な人々が多数いる。これ位我慢するのは当然、と言います。これが日本人という気がします。他国、例えば中国あたりでしたら、どういうコメントが聞かれるのでしょうか?
Ⅱ:事業所の変化対応力・・・・・今週は最も忙しいタイミングでしたが、私が出勤したのは1日、木曜日だけでした。月曜日はM社と相談し、研修は2週間分、4月以降にスライドすることで決定。火曜日はJ社のカウンセリングの日。私の責任で、2人のクライアントに連絡し、中止としました。水曜日はT大。連絡したところ、寛大に「自宅待機」を受け容れてくれました。金曜日は、TA大。早々と1週間の順延の連絡をいただきました。ここまでは、人命を第一とした柔軟な変化対応力を感じ、私の周りの関係者に対し、敬意と感動を覚えました。
驚いたのは、私にとってボランテイア的位置づけにある木曜日のNPOカウンセリング事業です。江ノ電が動いていない、車のガソリンがないと窮状を訴えたのですが、藤沢からバスで江の島まで来い、というお達し。私が突っ張って団体に迷惑をかけるのはいかがなものか?と思い、タクシーを2回乗り継ぐなど七転八倒しながら、1時間半かけて、定時に行きました。(バスの運行は当てにならない状況)。私が行かなかったからといって、だれかが迷惑を受けるケースではありません。そこには、停電(10時から13時)になった部屋でただ時間を過ごすという世界がありました。著しくモチベーションが落ちました。
Ⅲ、経験的に気付いたこと・・・・・1.TVや新聞を見ていて、愚痴や批判がましいことは言わない方が良い。知り合いの有名カウンセラーが政治家やキャスターの批判をメールで発信していましたが、彼の観方にはがっかりしました。2.TVの地震ニュースを1日中見ないようにする。CSを見たり、ラジオを聴いたりして、気分を変えることが大切。地震の画面は精神的にはよくない、と思います。3.本当に必要なこと以外はしない。余計なことをせず、最低限の原始的生活をすること。それが今私の足元でできることという想いに至っています。
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