« 2011年2月 | トップページ | 2011年4月 »

2011年3月

2011年3月22日 (火)

VISIONを創る

震災後11日目にして、ようやくガソリンを入手しました。ローカル情報を聞いたので、いわれたGSに行ってみたら、全く待たされることなく、満タンに入れることができました。他はいまだ開店休業ですので、あるところにはある、貴重な情報を得ることが大事、という感を強くしました。

少しづつ、世の中が、平常化しつつあります。そんな中、私たちに何ができるのだろうか、と考えている時、私には、日本のあるべき4つの姿がイメージとして浮かんできました。日本の10年後の青写真を創るのに、今回の地震は、貴重な方向と考える時間を与えてくれています。

1つめの姿は、「エコの最先端の国」です。今回の地震でもはっきりしましたが、石油エネルギーに頼っていてはいざという時に役に立ちません。原子力はもうこりごりでしょう。太陽発電や風力等、代替エネルギーの開発と確保に十分な資金をかけて、この道でワールドワイドでTOPの国になるのです。

2つめの姿は、「安全の国」です。もう「想定外」は許されません。マグニチュード10でも、どんな津波にも耐えうる、安全な国です。通信インフラ、交通インフラ、電力の確保、生活物資の確保、トイレ問題等、今回不便に感じた事をすべてクリアする災害に強い社会です。ワールド・ワイドの災害対策について、日本が全世界を牽引する構図です。

3つめの姿は、「シルバーが住みやすい国」です。被災者を見ると、やはりシルバーが多い。シルバーになったら、日本に行けばパラダイス、というスローガンはいかがでしょう?シルバーにとって、住みやすく、生きがいのある社会と仕組みづくり。元気のあるシルバーの働き場所があり高い生産性を小遣い程度の賃金で確保するメリットや、日本独特の精神的部分(ex.武士道)を若者に伝える効果が得られます。

4つめは、上述の3つの姿を実現するために「ロボット産業」の飛躍的な発展を期す。ロボットの世界に国力を投入するというものです。ロボットであれば、放射能の強いところにもいけるし、介護にも抜群の威力を発揮します。現在の中途半端なレベルではなく、集中的に、資金と技術開発を行い、世界に例を見ない「ロボット技術大国」というのはいかがでしょう?

日本の行き先が見えない、とよく言われますが、今回の地震は私たちに、警告と提案を与えたのでは、という気がしています。緊急課題に目がいきがちですが、そこは現場に任せて、後方のスタッフは余計な口出しは止めて冷静に日本のVISIONづくりをしてみてはいかがでしょう?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月17日 (木)

地震にみる変化対応力

私は関西大震災も被災しましたが、今回地震の惨状は筆舌に尽くせない、全くコメントする適当な言葉が思い当たりません。被災後約1週間経過し、去来する想いをここでまとめてみます。

Ⅰ:日本人の心情・・・・・計画停電というのが始まり私のところは、毎日1回の割合で停電がくる。この時の私の気持ちは「停電ぐらいで協力できるのはWelcome。貢献できるのは嬉しい気分。」というものです。インタビューで答えている多くの人は「私たちは苦しいけど、もっと大変な人々が多数いる。これ位我慢するのは当然、と言います。これが日本人という気がします。他国、例えば中国あたりでしたら、どういうコメントが聞かれるのでしょうか?

Ⅱ:事業所の変化対応力・・・・・今週は最も忙しいタイミングでしたが、私が出勤したのは1日、木曜日だけでした。月曜日はM社と相談し、研修は2週間分、4月以降にスライドすることで決定。火曜日はJ社のカウンセリングの日。私の責任で、2人のクライアントに連絡し、中止としました。水曜日はT大。連絡したところ、寛大に「自宅待機」を受け容れてくれました。金曜日は、TA大。早々と1週間の順延の連絡をいただきました。ここまでは、人命を第一とした柔軟な変化対応力を感じ、私の周りの関係者に対し、敬意と感動を覚えました。

驚いたのは、私にとってボランテイア的位置づけにある木曜日のNPOカウンセリング事業です。江ノ電が動いていない、車のガソリンがないと窮状を訴えたのですが、藤沢からバスで江の島まで来い、というお達し。私が突っ張って団体に迷惑をかけるのはいかがなものか?と思い、タクシーを2回乗り継ぐなど七転八倒しながら、1時間半かけて、定時に行きました。(バスの運行は当てにならない状況)。私が行かなかったからといって、だれかが迷惑を受けるケースではありません。そこには、停電(10時から13時)になった部屋でただ時間を過ごすという世界がありました。著しくモチベーションが落ちました。

Ⅲ、経験的に気付いたこと・・・・・1.TVや新聞を見ていて、愚痴や批判がましいことは言わない方が良い。知り合いの有名カウンセラーが政治家やキャスターの批判をメールで発信していましたが、彼の観方にはがっかりしました。2.TVの地震ニュースを1日中見ないようにする。CSを見たり、ラジオを聴いたりして、気分を変えることが大切。地震の画面は精神的にはよくない、と思います。3.本当に必要なこと以外はしない。余計なことをせず、最低限の原始的生活をすること。それが今私の足元でできることという想いに至っています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月12日 (土)

東日本大震災

3月11日は、??すごい日になりました。私は、新宿のTA大学で、3年生に講義を行っていました。細長いビルの3Fで、もう講義が終わる時間帯に、東日本大震災が起きました。自分ではなんとなく揺れを感じたのですが、生徒の「地震だ。揺れている。」の声で、揺れが現実であると認識しました。波に乗っているような横ブレで、時間が長い。私が経験した関西大震災は縦揺れでしたが、長い横揺れは不気味か感じがしました。

ここから長い一日が始まりました。以下、時間軸で私のとった行動を振り返ってみます。

PM3:00 TA大学を出る。大地が揺れ動く余震に悩まされる。電車は全面ストップ。自宅とは、連絡とれず。

PM4:00 西口の喫茶店で休憩。避難場所となっている西口中央公園に移動。次の作戦を考慮。電車はPM7:00には運転再開するであろう、と読み、作戦を組み立てる。

PM5:00 明治通りを歩いて、渋谷に向かう。道すがら、目につく光景は、まさしく帰宅難民が溢れるTVでよくみる映像であった。まっすぐに歩けない。PM6:40に、ソフトバンクの店を見つけ、携帯の充電を実施。どこのコンビニも食料調達の客で満員。

PM7:00 渋谷着。立ち食いそばで腹ごしらえ。東急東横線渋谷駅で状況確認。カプセルホテルに行くも、満員の札あり。駅に引き返す。この時点で、JRは終日運航停止をアナウンス。どこも人人人、行き場がない。駅の構内も後ろに戻れないぐらいの人で、底が抜けないかと心配してしまう。ようやく、娘と連絡がとれ、家族の安否を確認。

PM9;00 地下鉄銀座線が運転開始。東急東横線は相変わらず復旧のめどなし、と案内される。

PM9;30 試運転を開始し、運航を始めるというアナウンスに拍手がおこる。しかし、それも30分後に、復旧のめどなし、と訂正される。30名ほどの警察官が整理に当たっているが手際が悪く、我慢の限界を思わせる怒号が飛ぶ。

PM11:00 東横線運航開始。

PM12:00 横浜駅着。タクシー乗り場へ。300人ぐらいの列。タクシーはほとんど来ない。横浜も人で一杯。

PM12:30 地下鉄で移動。途中ルミナの地下は温かく、ここなら一晩明かしてもいい、と思う。弘明寺へ。

PM1:15 弘明寺から、タクシーで、帰宅。道は大渋滞となっており、帰宅したのは、PM2:30。

大きな地震には違いないが、電気・ガスが止まり、通信が遮断され、交通手段がいとも簡単に止まってしまう、ことに、情けなさと苛立ちを感じます。いつも私が言っているように、このような対策にこそ税金をつかうべきです。地震計が壊れたなどと言い訳ばかりしている気象庁や後付けばかりの地質学の関係には、予算の割り当ては不要です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月 6日 (日)

小さな幸せ

旧きグループサウンズのワイルドワンズの曲に「小さな幸せ」という曲があります。「想い出の渚」の大ヒットに続いて、2番目の曲だったと記憶していますが、あまりヒットはせず、知る人ぞ知る、という曲です。

最近、いろんな事を好んで分析します。人の好き嫌いとか、怒りの理由とか、がテーマになります。今回は、「小さな幸せ」をどんな所で感じるのか、昨今の私を振り返って、考えてみました。

1.誕生日に4歳の孫から、手紙をもらった。親に言われてやっていることは分かっていても、はじめて字を書いた、それをもらった、ということに感動です。私は好々爺です。

2.メタポ対策に光明。女房殿と3月を「メタポ解消キャペーン」と位置づけ、初歩的な対策を実施中。80キロ近くあった体重がコンスタントに、78キロをきるようになってきました。効果が出るということは、やる気を生みました。

3.誕生日に、旧マイコーチであるM氏から、お祝いメールが届きました。音沙汰のない人に、誕生日メールを送るというのはいい方法です。私もトライしてみようと思いますが、意外と誕生日まで知らないということが多いことに気付きました。

4.TA大の2つの講座は冬休みに入っていて事務局は出席者数の激減を危惧していましたが、ふたを開けると、2ケタの学生が出席。なかには、往復4時間かかり、この講座のためだけで出てくる学生もいます。T大の講座でも歩留まり率は、前期が6人中TOP、後期が2位でした。学生の評判はいいようです。

5.スケジュールの1/3を順調にこなしました。これが今年の目標。2月の最も苦しい時期を乗り越えたことに喜びを感じます。

6.研修のアンケートの結果でモチベーションがあがる。F社の合宿研修は、平均90点の評価でこれはGOOD。M社の中間アンケートでは、久々に厳しい辛口が15%。今後の運営に大いに有効でグッドタイミングです。自分のマンネリ化対策としても機能しました。

7.家の南の方角に梅のきれいな所が数か所あることを発見しました。犬の散歩のおかげです。まだ、つぼみの部分も多く、この分ですと、まだまだ楽しめそうです。、

まずは、7点あげてみましたが、まだまだあります。「小さな幸せ」は文字通り、足元にあるようです。特長は、たった今が大事、ということでしょうか?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2011年2月 | トップページ | 2011年4月 »