カウンセリングいろいろ
我が国におけるカウンセリングの主流は、C・ロジャーズの「来談者中心療法」です。しかしながら、それだけでは十分とはいえず、カウンセラーは数ある他のカウンセリング手法を学び、引き出しを多くしておく必要があります。そんなことを想いながら、カウンセリングの現場に出ているのですが、ある日、1日に2件の新しいカウンセリングを試す機会に恵まれました。
1件目は、今勉強中の「ゲシュタルト・セラピー」です。3月から来談を続けていてきっちりラポールができているクライエントを対象にトライしました。もちろん、今回はじめてやってみるということ等、事前のインフォームド・コンセプトはさせていただいた上での話です。心の中で、進路決定などの岐路にたった時に、「ゲシュタルト」は機能すると私は常々思っていました。小さい子供をかかえた母親が、空白期間を乗り越えて、働くべくか、否かというテーマです。恐る恐るやってみたのですが、結果は「吉」とでました。ごく自然に方向性をクライエント自らが見出してくれたのです。研修でやっていたのと同様にモヤモヤ感は晴れるという効果がそこにありました。クライエントに感謝です。
2件目は、中学2年生の子と母の「親子同時カウンセリング」です。母は転職を希望してはいるものの、中2の子の登校拒否(引きこもり)があり、そちらがいつも気になりブレーキをかけている状況。私は2度のカウンセリングをへて、子供の問題が最重要と認識。子供を連れてくるよう要請していました。それが実現したということです。退出時間30分前の入室で時間がなかったため、親子同時カウンセリングという形を取らざるをえませんでした。複数人数相手のグループ・カウンセリングは、大学等で経験済みですが、中学生が対象というのは、初の経験でした。退出時間を30分オーバーしましたが、彼から「ここへ来たときはー3の「不快」状態でしたが、今は+3の{快」の状態です。」というコメントを最後に聞くことがでました。どうやら、うまくいったようです。問題解決の時間はかかりますが、突破口を得た気がします。
本番で新しいことを試みるのは勇気がいりますが、相応の自信をもって、トライしてみました。結果は2件ともOKでしたので、新しい引き出しができたことと、新たな自信が芽生えたということを喜んでいます。カウンセラーとしての「厚味」の部分が増えた感じがします。
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