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2010年11月

2010年11月23日 (火)

勉強会と選考会

Mコーチに誘われて、チームMJのメンバーであるMo氏と3人で「コーチング・フェスタ2010」に参加しました。午前10時開始、場所は西巣鴨の大正大学。顔見知りが何人かスタッフとして受付や誘導係をやっていたので、何となく安らいだ気分になりました。午前中は、昭和大学医師で「緩和ケア」のプロジェクトを率いていらっしゃる高宮先生の「いのちの講座」に顔を出しました。これは良かった。先生の話のうまさと中身の濃さに、久しぶりに一字一句逃さないという姿勢で90分間拝聴しました。エリザベス・キューブラー・ロス氏と同じ世界です。テーマが避けて通れない「命」でありリアルな題材がどんどん出てきたので、前列に座った私には鼻をすする音が後ろから絶え間なく聞こえてきました。私自身もなんどかウルウルしてしまいました。すばらしい感動をいただきました。午後は、「ファシリテーション」の講座に出席。こちらは、リアルなテーマを紙芝居的にストーリー化し、飽きさせず楽しい90分でした。何よりも、チームワークと個々に見られたサプライズの工夫は秀逸でした。「コーチングフェスタ」は久々のコーチング・イベントでしたが、今回のようなやり方であればこれからどんどん広がるでしょう。私は来年も出席したい。ちなみに出席者は、関係者含めて350名の由。企画実行運営したスタッフ全員に「アッパレ」です。

一方、私の所属団体からの呼びかけに応じて、「キャリア・コンサルタント養成講座」のトレーナーに応募。先日「選考会」に行ってきました。全く勝手がわからず白紙で現場に行って見てびっくり。東は東北から、西は沖縄まで。37人のトレーナー候補が集まっていたのです。同じ志をもつ人達と全国レベルで会えたことは感動でした。私を推薦していただいた「かながわ支部」からは、7名の応募で、そのうち2人はNPOやCC研の仲間でした。1日の研修方式の選考会でしたが、どうも試験という実感がなく、私の出来はかなり悪かったと自覚しています。肝心な時に集中力を欠きそこから立て直さずあきらめてしまう悪い癖や分析力の弱さ、細部深堀の弱さに唖然としました。自分自身に「喝」です。トレーナーを志す限りは、分析力や理論構成力、継続的な集中力、執着力など、今一段のレベルアップが必要と改めて感じました。その意味で、今回の選考会は失敗でしたが、私にはいい勉強になりました。今年は、試験は3回受けて、合格は「キャリア・カウンセリング技能士」のみ。1勝2敗ということになりそうです。落ちた試験は要領がわかったので、またチャンスをもらえれば再チャレンジします。

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2010年11月18日 (木)

栄枯盛衰

大相撲九州場所、双葉山の69連勝を破る勢いであった横綱白鵬が前頭2枚目の稀勢の里に敗れました。白鵬の連勝記録は、江戸時代の力士谷風と並ぶ62連勝という歴代2位に留まりました。白鵬が負けた瞬間、意外だったのは、観客の反応です。座布団が飛ぶわけでもなく、淡々と土俵を見上げているという感じで、日本人は喜怒哀楽がないのか、と思うほどの静けさでした。しかし、私の胸に手を当ててみると、この反応は分かるような気がします。私には次のような思考のメカニズムがありました。大相撲は日本の象徴→双葉山の記録は日本人の誇り→神格化された誰しもが認める双葉山以上の力士こそがこの記録を破るべき→白鵬は強いし人柄もいいが双葉山は超えていない、→朝青龍というライバルもいない、他の力士が弱すぎる→双葉山の記録は破られて欲しくないが、破られそう→記録は破られるためにある、破られても仕方ない⇒破られた後、相撲が廃れる? 69連勝以前に白鵬が負けることを私は期待していたのです。結果はそうなったのですが、観客の反応は、私のような感情の裏返しではなかったでしょうか?

世界バレーで、女子が銅メダルを獲得しました。32年ぶりの快挙とのことです。私はアメリカとの3位決定戦は第4セットからTV観戦しました。2セット先取された後でしたが、途中からアメリカを引き離した勝利には久々に興奮しました。真鍋監督の選手起用には特に共感しました。適材適所に12人(?)のメンバー全員が使われていました。我々素人の眼で見て、全日本に選ばれた選手11人がきっちり役割を認識し、それを使う監督が有限実行している、そんな縮図がみえてきました。これは日本シリーズを制したロッテ・マリーンズの西村監督と共通の臭いを感じました。最終セットは15点勝負ですからスリリングです。競り合っても、今回の全日本は折れません。前日のブラジル戦のジュースを35点で制した実力は本物でした。途中から弾みがつき、最後の木村選手 のスパイクがブロックアウトになった時は、女房殿と手を叩いて喜び合いました。メダルを取るのと4位では大きく違います。一番影響するのはモチベーションでしょう。今後に向けて大きな自信を得たということが最大の収穫となります。努力してきた選手個々が報われた事に大きな喜びを感じました。

未来永劫勝ち続けることはありませんし、努力を継続していけば負け続けることもありません。栄栄盛盛もなければ枯枯衰衰もない。「栄枯盛衰」実に言いえて妙、味のある言葉です。

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2010年11月 9日 (火)

知己

自分の行動を1週間単位でみると、時々、同じ範疇の行動が1週間の中で集中していることがあります。先週は、F社関連の知人、友人との会食の時間が多い週でした。

スタートは、先日のブログで登場した退職ー再就職を決めたM氏。2人でささやかにお祝いしました。その翌日は、F社事務系同期入社のI氏。早期退職に応募し、現在は、新宿のT大学の事務課長を務めています。新入社員の頃は、急逝してしまったA氏とともに競馬や麻雀に遊んだ心を許せる仲間です。彼が勤務している大学の方から、キャリア・カウンセラーの要請があるようで、私にHELPコールをかけてきました。大学で授業をもってほしい、という意向もあるようで、それはそれで日を改めて当事者と会うことにしました。週1回の勤務で、期間限定のスポット契約なら受けられるかな、と考えています。

3組目は、F社の現役組で、技術系の同期との会食です。もとは、富士宮工場で同じ釜の飯を食べたH氏とT氏です。こちらの方は、恒例化しており、1年に1~2回会っている感じです。H氏はF本社に勤務しており、7月には学生の社会人訪問に世話を焼いていただきました。T氏は子会社に勤務しておりこの会の幹事役としてこまめに声をかけてくれる愛すべき人物です。みな還暦を過ぎていますので、孫の話、健康の話、年金の話が相場と思いきや、このグループでは不思議とそちらの話は出ません。いつまでも現役を楽しんでいるような感じです。

4組目は、旧職場の仲間です。出版記念パーテーをプロデユースしてくれたO氏が呼び掛けて、昔の麻雀仲間で麻雀をやろうという趣向です。ITの新ビジネスを模索していた仲間の会で今回が初めてです。大人の風格を備えたS氏、部下想いで繊細な感覚が魅力的なK氏、そしてお世話になりっぱなしのO氏というナイスガイの集まりです。場所は、私の家に近い横浜で設定されました。勝ち負けはともかく、昔の仲間が元気で会えるというのは楽しいものです。それぞれ人生を背負っており、変動が激しい昨今、艱難辛苦を味わっているやに拝察しております。麻雀のプレイ中、昔懐かしい言葉が飛び交い、多忙にもかかわらずなんとか時間を作り、気分転換に努めていた青山の時代を想い出しました。

私はF社出身であり、F社に育てられた人間です。何よりも知己という財産を与えてくれたF社には感謝しています。好きな人達から声をかけていただくことは至福の喜びでもあります。こんな素晴らしい人生の結実期を天は私に賦与してくれました。

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2010年11月 6日 (土)

モチベーションが上がる

5月15日にスタートした企業研修が終了となりました。D社の「変化対応力養成講座ー基礎コース」です。期間は約6カ月。受講者は、12回で288人。時間は延べ162時間。1週目土曜日丸1日、2週目金曜日午後半日というスケジュールを半年続けました。長丁場は慣れているのですが、同じ内容を12回繰り返したのは初体験です。

最終日の終了10分前に社長が現場に来られました。そこで、最後に締めの言葉をいただくことになりました。社長曰く「今回の研修は明日からすぐに使える実践研修です。研修専門機関に頼むと高邁な理論をふりかざし、その時は分かったような気分になるが実際は役に立たないのがほとんど。今回の講師は民間会社のF社を50代でわざわざ退職し、「社内突破力」を出版しました。この本を読んでみて、著者は会社員時代に相当な経験と辛酸をなめた人間というのがよくわかる。幹部に20冊ほど読むように贈ったが、そこに我々が求めている実践的なヒントがあります。アンケートの結果などを見てこの研修は評判fが良く、狙い通りの効果がありました。」。私が日頃から言っていること、心のうちを社長が鏡の反射のように言ってくれたのです。その言葉が私のモチベーションを著しくあげたのは言うまでもありません。受講生の一人が以前感想として「全く新しい実践形式の研修」という表現をしてくれたことがあります。私自身様々な研修を受けてみて、実践的でない研修ほど高いコストで効果が出ないことが分かっています。故に企業研修の私のやり方には自信をもっています。そこをズバリ認めてもらえたのは最高の喜びです。

翌日は、研修の青果物である新ビジネスモデルの内容のいいものを選考した発表会が行われました。D社の経営陣がほとんど出席される中で、プレゼン内容はブラッシュアップされ、提案の相をなしていました。受講者の真摯さと努力には敬意を表します。経営陣と提案サイドとの議論も活発に行われ、有意義な会ではなかったか、と思います。このようなイベントを線香花火で終わらせることなく継続することが、イノベーションにつながるはずです。半年の長期研修でしたが、私にとっても、よき勉強、よき経験となり、ナイス達成感を得た仕事でした。今後は、年内休みをいただき、来年早々からM社、2月にはF社の研修が控えています。

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2010年11月 5日 (金)

再就職という新しい世界

2010年も11月に入って、少なくとも私の周りで3人の人が新しい世界に入りました。再就職という新しい世界です。

1人目は、F社時代の元同僚。身内の交通事故の責任を一身に背負うも、良心的に被害者と接触。多額の保証金を払って和解となった。退職金確保のため会社を退職。その後、就活を行うも、年が55歳となると再就職の道は厳しい。苦難を重ねた結果、この11月から新たな会社への再就職が決まりました。もともと技術があって人柄がいいので、申し分ないのですが、年が最大のネックになっていたようです。

2人目は、私のメンタル・カウンセリングのクライエントです。昨年、うつ病を発症し、11月にリストラ勧告を受けて退職。徐々に、うつ病の方は快方に向かったのですが、再就職がままならない。8月に決まった会社があったのですが、どこかの寿司チェーンのように、入社後すぐに解雇という不運が付きまといました。もともと実力があり、10月のカウンセリングでは、明るくいいオーラが出ていたので、そろそろ吉報が届くのでは、と思っていました。案の定、地元のファミリー的な企業に決まったという嬉しい報せを受けました。

3人目は、ひとり親支援事業のクライエント。カウンセリングの翌日が、書類審査と面接ということでした。履歴書をさっさと書き、時間をかけたのは、クライエントの強み探し。そして自己PRと志望動機を組立て、口に出す練習。来談当初は不安一杯の顔をしていたクライエントの顔がどんどん自信ありげに変わっていくのがわかりました。時間がないので、当日のピークに至ったところで、送り出しました。20社以上落ちたということで、クライエントは自信をなくしていたようですが、なんと見事に合格。某センターン内のレストランの店長というから、たいしたものです。

管内閣は、「雇用、雇用、雇用」と言っている割には、現場は全然活性化されていません。相変わらず競争率は2ケタを示し、ちょっとやそっとでは、就職の内定がとれないという状況が続いています。ハローワークは相変わらず満員御礼のようです。こんなご時世に再就職を決めた上述の三人には心から敬意を表します。よくがんばりました。心から祝福させていただきます。

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