真田太平記
「真田太平記」全12巻読み終えました。池波正太郎氏の作品は、はじめてでした。「鬼平犯科帳」が有名ですが、非常に読み易いのにビックリです。ゆっくり半年ほどかかったのではないか、と思いますが、楽しく読み進むことができました。歴史長編小説は3年で3作品というペースですが、他の本を読んでいる時と比べるとリラックスしています。他の本、例えば仕事関係の本、「ロジャーズークライエント中心療法」や「ユングー自我と無意識」などを並行して読んでいますが、これが非常に読みにくい。内容の難しさは当然あるのですが、私は翻訳が原因と思っています。日本語としての文脈が難しい表現が随所に出てきます。なかなか進まないというのが正直なところです。
「真田太平記」によく出てくる別所温泉は1昨年行きました。マイコーチのM氏から話を聴いて、興味をもったのがきっかけです。
読後感を3つにまとめてみます。1つめは、登場人物の中で、主役と思われる「草の者」、すなわち忍者に惹かれました。忍者の原型がこの本に記されている。我々が通常考えている江戸時代の忍びとはかなり趣が異なります。2つめは、真田家の舵取りという部分に興味を覚えました。戦国時代の生き方の中では、自分の主義を貫きながら、時世に生きた真田一族には現代に通じる1つの生き方が示されている、と感じました。3つめは、やはり達成感でしょう。長編の歴史小説を読破することが、楽しみの中で私の目標の1つになっていますが、その理由として、読み終えた後の達成感があります。今回は、もう終わったのか、というぐらい名残惜しい感じがありました。
さて、次の長編歴史小説、何を読むか?楽しい思案中です。
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