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2010年10月31日 (日)

商売の基本

人にサービスやモノを与えて価値の対価をもらう。これを「商売」といいます。その基本は、顧客のニーズを満たし満足を与えることです。するともういちど同じ満足が味わいたくなるため、リピートオーダーがでるという理屈です。

1日に2件、商売の基本を考えさせられることがありました。1つめは、カニの通信販売です。今年の初頭に、私がブログで、カニの通販業者を名前を出して激賛しました。業者がブログを読んだのでしょう。年寄りの義母のところにその後頻繁に電話がはいるようになり、今回は4回目の発注となりました。届いた製品をみてビックリ。冷凍のカニの足8本と甘エビが少々で、なんと18,000円とのこと。これはひどいです。TVでやっていた年寄り相手の詐欺に引っ掛かった感じです。抵抗しない年寄りを相手に、価値の低い製品を売りつける。はじめは良かったのですが、ひどいことをするものです。

2件目は、毎年出している年賀状ポストカードに関する話。私は、以前から使っていた「I社」のH氏にポストカードの印刷を頼んでいました。その理由は、H氏の真摯なセールス態度に常々人間として感心していたからです。ところが、昨年急に扱いが雑になりました。理由は実はよくわかりません。こちらからの要求はすべて無視され、いきなり製品が送られて唖然としたものです。400枚出す年賀状のうちポストカードは300枚ぐらいですが、ビッグ・ユーザーのはず。しかしながら、不快な扱いでした。信頼しきっていた人だからこそ残念な気持ちです。今年は他に出さざるをえない、と思っていたら、メールと封書が届きました。今年も出してほしい、という懇願を含めた依頼です。

2件とも、「手のひらを返す」という言葉がぴったりです。「覆水盆に返らず」という言葉もあります。一度信用を失うと、挽回するには10倍以上の努力が必要となります。今私が携わっている仕事でこのようなことがあれば致命的です。相手の立場が弱ければ弱いほど大切に扱う、相手の立場が自分と遠ければ遠いほど大事にする、こんな逆説的で非合理的な想いをもって私はいままで生きてきました。故に、退職後、いっそうの声掛けを様々な所からいただいている、と思っております。カニはもうやめるのがいいでしょう。ポストカードは、思案中です。

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