強さが応援力を育てる
朝日新聞の天声人語に「辛抱の果てに歓喜がある」という言葉がのっていました。サッカーワールドカップの第一戦、日本がランク上位のカメルーンに、1-0で勝つ、という予想外(?)の朗報がありました。なるほどいい言葉だ、と思いながら、私の頭には、別の言葉が浮かんできました。
「強さが応援力を育てる」というフレーズです。特定のサッカーファンを除いて、今回のワールドカップは、従来に比べて、盛り上がりに欠けたものに私にはみえました。直前に行われた練習試合で総負けとなり、弱すぎてあまり期待できない、というのが、その理由やに思います。とはいいながら、TVはちゃんと見るのがファンの心理。期待していなかったが、もしかして、と密かに期待はしている、という状態。試験の結果を知る時などの心理に似ているかも知れません。思いもよらず願いが叶えば、それは歓喜ということになるのでしょう。
私は、横浜ベイスターズを応援しています。昨シーズンは、驚異的な勝率の低さでダントツの最下位でした。ところが、今シーズンは、スタートは悪くなく、まあまあの勝敗なので、近々おいしいビールを飲みに横浜球場へ観戦に行こう、と決めていました。しかし、セパ交流戦で最下位となり、あの不調をかこったヤクルトにも抜かれ、今は定位置の最下位です。どうも、応援に行く気が萎んできています。
オリンピックでもそうでしょう?強いから応援する。弱ければ、応援する気がなくなってしまう、というのは、残念ながら、一般心理のように思うのです。例の「性弱説」の視点からもこの状態は説明できます。選手の身内や、特別な阪神ファンのように、結果に関わらず応援する、というのが美しく理想ではあります。しかし、大勢はそうはいかない、ということではないでしょうか?考えてみると、バレーボールを私は応援していましたが、オリンピックでの敗戦以来、興味が薄れてしまったことに気付きました。一般大衆とは、かようにいい加減にブレルものです。
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