ドラフト会議
野球ファンにとっての秋の注目イベントが「プロ野球・ドラフト会議」です。今年は、岩手・花巻東高校の左腕本格派投手菊池君が9球団の指名を受けるだろうと目玉的に扱われていました。
結果は、6球団の指名で、西武ライオンズが交渉権を引き当てました。野茂選手の8球団の記録は破られませんでした。最近はダルビィッシュ選手に見られるごとく、注目選手がパリーグに行くケースが多い。パリーグが、私の眼には華やかに見えています。
ドラマは必ずあります。今回、私が感心したのが、HONDAの長野選手です。ジャイアンツ入団を夢見て、過去日本ハムとロッテの入団拒否した外野手。「3度目の正直で1位指名した巨人」と「意中の球団を射止めた長野選手」に拍手。そのほか、甲子園高校野球の春と夏の優勝投手の指名権を獲得した広島カープには毎回のことながら周到な戦略を感じました。
プロ野球の選手としての入り口が「ドラフト会議」であり、選手にとってはプロ野球の登竜門であり、かつ人生の岐路です。人生がくじによって決められる。理不尽? 私は、偶然×偶然=必然と考えています。人生は、自分で切り開いていかないと花は咲きませんが、自分ではどうにもならないのがまた人生。故に3(実力)-4(運)-3(その他)の法則になる、と私はいつも思っています。
これまでの「ドラフト会議」で思い出すのが、異常を感じた時のことです。具体的には、「江川の空白の1日」と「清原をふって桑田を指名」の2つの事件です。もう時効なのでしょうが、いまだに強烈に頭に残っていて、記憶から払拭できません。正々堂々と胸を張って奇策に頼らず処することが人生の分岐点では特に必要と私はこの事件を「他山の石」としています。100の善行を積んでもたった1つの奇行が人に不快感を与え、色メガネでみられてしまうのを私自身も経験しています。このような視点でみると、最近のドラフト指名選手には清々しい秋風を感じるのです。
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