« 2009年9月 | トップページ | 2009年11月 »

2009年10月

2009年10月30日 (金)

ドラフト会議

野球ファンにとっての秋の注目イベントが「プロ野球・ドラフト会議」です。今年は、岩手・花巻東高校の左腕本格派投手菊池君が9球団の指名を受けるだろうと目玉的に扱われていました。

結果は、6球団の指名で、西武ライオンズが交渉権を引き当てました。野茂選手の8球団の記録は破られませんでした。最近はダルビィッシュ選手に見られるごとく、注目選手がパリーグに行くケースが多い。パリーグが、私の眼には華やかに見えています。

ドラマは必ずあります。今回、私が感心したのが、HONDAの長野選手です。ジャイアンツ入団を夢見て、過去日本ハムとロッテの入団拒否した外野手。「3度目の正直で1位指名した巨人」と「意中の球団を射止めた長野選手」に拍手。そのほか、甲子園高校野球の春と夏の優勝投手の指名権を獲得した広島カープには毎回のことながら周到な戦略を感じました。

プロ野球の選手としての入り口が「ドラフト会議」であり、選手にとってはプロ野球の登竜門であり、かつ人生の岐路です。人生がくじによって決められる。理不尽? 私は、偶然×偶然=必然と考えています。人生は、自分で切り開いていかないと花は咲きませんが、自分ではどうにもならないのがまた人生。故に3(実力)-4(運)-3(その他)の法則になる、と私はいつも思っています。

これまでの「ドラフト会議」で思い出すのが、異常を感じた時のことです。具体的には、「江川の空白の1日」と「清原をふって桑田を指名」の2つの事件です。もう時効なのでしょうが、いまだに強烈に頭に残っていて、記憶から払拭できません。正々堂々と胸を張って奇策に頼らず処することが人生の分岐点では特に必要と私はこの事件を「他山の石」としています。100の善行を積んでもたった1つの奇行が人に不快感を与え、色メガネでみられてしまうのを私自身も経験しています。このような視点でみると、最近のドラフト指名選手には清々しい秋風を感じるのです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年10月26日 (月)

ビジネス・マナー・セミナー

キャリア・コンサルテイングのNPO活動では、通常のカウンセリング業務以外に、毎月1回「ビジネス・マナー・セミナー」という講習会を開催しています。ここまで、このセミナーは、仲間の女性が担当してきました。あいさつの仕方や電話のかけ方、その他の社会人としての常識などが内容で、対象はほとんど女性なので、自然と講師は女性が担当し今日に至っています。

しかし、講師の層が薄い、男性の講師がいてもいいのではないか?などの意見があり、白羽の矢がたてられたのが私。年明けに話があり、気楽に「やってもいいよ。」と言ってしまったのですが、なかなかその気になれず、伸ばし伸ばしの挙句、実施デビューが10月24日(日)になったというわけです。1度現場を見学しイメージを持ってはいましたが、いざ自分がやるとなると、きっちりマニュアルどおりやるのは、難しいことに気付きました。結局、事前の仕込みや情報収集は一切せず、私流でやるしかない、と開き直り、ぶっつけ本番で臨んでしまいました。

世の中よくしたもので、当日助けてくれる天使が現れたのです。NPO仲間のH女史です。彼女はしばらく体調を崩し現場から半年余り遠ざかっていたのですが、私の「ビジネス・マナー・セミナー」に駆けつけてきてくれました。

受講者は20代から50代まで幅広く、全員が就活中で熱心に参加してくれました。おかげさまで、私の苦手とする細かな気遣いをすることなく、4時間のセミナーを楽しく終えることができました。内容的には、私の経験に基づいたことを中心にロープレなどを入れ、電話の仕方とか、客の接待・お茶の出し方などは、H氏にお願いしました。最高のサポーターと最高の受講者に支えられて私流のビジネス・マナー・セミナーが花開いた感じがしました。感謝!!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年10月22日 (木)

車のキーを落とす

アメリカの大学に在学中の姪が、我が家に遊びに来ました。私の弟の子供で、3人兄弟の末っ子。日本の大学に行っていたのですが、路線変更して、アメリカの大学に通学中の22歳です。。自立していて創造的な個性を感じさせるところは、私の長女と同じDNAが流れている感じがして、先が楽しみな逸材です。

会食の翌日、女房殿と3人で、鎌倉へドライブに出かけました。秋晴れの空にスカッとした秋日和の21日です。鶴岡八幡宮→旗上弁財天→宝戒寺→妙隆寺とややマイナーな所も含めて歩き、その後、鎌倉の商店街を散策しました。

食事を終え、気分良く、駐車場に帰ってきたのですが、車のキーが見つかりません。どこかに落としたということです。訪れたお寺や土産物屋や食事処に電話するも見つかりません。幸い、女房殿がスペアキーを持ってきていたので、帰宅することはできました。

今年になって、忘れ物、落し物は、小銭入れ、釣りのリール、帽子というものでしたが、とうとう車のキーまでやってしまいました。私は昔から落し物キングかもしれません。傘や帽子は数知れず、携帯電話や財布をも落とした経験があり、対応に苦慮したものです。我ながら情けない話です。

翌日、ホンダのショップへ行って確認すると、鍵の型名がわかり2週間で対応できる由。財布やカードや携帯を落とした場合と比べると、実質的な被害はさしてないはずなのに、なぜか不快感に苛まされました。対応の目処がつくと明るい気持ちにすぐなるから不思議です。先が見えることが精神的に良薬になったり、有効な治療になるということを実体験しました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年10月14日 (水)

すぐに役立つキャリア・カウンセリング

非常勤で勤務中のI高校で、職員の先生方約50人を対象にに1時間の講演を行いました。題は「すぐに役立つキャリア・カウンセリング」としました。キャリア・カウンセリングは文科省より総合学習の一環として試行されていますが、先生によって捉え方はまちまちで、いまだ市民権は得られていません。そんなところから、キャリア・カウンセリングの理解を深めたいという熱心なニーズが高校側にあり、講演要請を受けました。

150人ほど収容できる視聴覚教室でそれははじまりました。聞くところによると、視聴覚教室の使用は、1年ぶりの由。大画面を使って、パワーポイントによる説明OKとうかがっていたので、あらかじめコピー用の原稿を渡して、当日は、USBのみ持参しました。ところが、プロジェクターやコードがみつからず、準備に、四苦八苦。メカに詳しい先生が救世主のように現れ、事なきをえました。

主旨が主旨なので、キャリア・カウンセリングの意義や背景、手法などの話は欠かせません。しかし、それだけでは無味乾燥になってしまうので、「すぐに役立つキャリア・カウンセリング」と銘打ち、学生の指導や先生方相互の連携強化等、コーチングなどを入れて日常の生活に役立つ内容につなげていくという考えで臨みました。

話しているうちに、得意の脱線がはじまったり、パワーポイントのトラブル対応の未熟さを露呈したりして、1時間はまたたくまにすぎてしまいました。結局、22ページ用意した資料の3分の2で時間切れとなり、「すぐに役立つ・・・・」の核心に入れずじまいでした。またまたタイムマネジメントのミスでしょう。困ったものです。

終了後、数人の先生が「これから面白いところなのに・・・・。続きが聞きたいですね。」と言ってくれました。最低限言わなければいけないことは申し上げたつもりですが、この未完了は「塞翁が馬」だと思います。担当の先生から、2回目をやってほしい、という話があり、快くOKしました。一番の収穫は、このI高校でようやくデビューできた、ということです。これから、いろいろな先生方と交流ができそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年10月11日 (日)

日本橋七福神

091009_105410 9日は、ストレスコーピングの打ち合わせで、AM10:00に水天宮へ。話が終わったのが、10:40。そのあとの予定が、夕方6:30から、品川で宴会でした。帰って出直すのは辛いので、私はこういう場合、どうやって時間を有効活用するかを考えます。

私は、水天宮には行ったことがありません。初孫ができた時も、大事な仕事とぶつかっていけなかったと記憶しております。2人目の孫がお腹に入ったという朗報もあり、まずは水天宮へ行ってみました。

そこで目に留まったのが、日本橋七福神の存在です。なんせ、7時間あまり時間があるわけですから、ゆっくり歩いてみようという気になりました。水天宮ー弁財天、茶の木神社ー布袋尊、小網神社ー福禄寿、○森神社ー恵比寿神、末廣神社ー毘沙門天、笠間稲荷神社ー寿老神、松島神社ー大黒神、の7か所を、2時間ぐらいかけて周りました。御朱印を受付け、お守りなどグッズを売っているところもあれば、全く人がいないところもあり、様々でした。

091009_105429 091009_111637_2             091009_130458          091009_131101

はじめて、こんなことをやってみましたが、妙な達成感があり、浄化された感じがありました。ご利益かどうかは分かりませんが、翌日、大学の講師の話が舞い込んできました。さて、どんな展開になるか、ワクワク感全開です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年10月 7日 (水)

体育館講演会

私はブログに自分が経験したことのある出来事は二番煎じとして、まず書きません。状況は全く同じわけでもないし、湧いてくる感情も変わってくるわけですから、書いてもいいのですが、どうも気が乗りません。逆に新しい体験をするとブログを書きたくなります。

高校で、20分の講演をしました。初体験です。場面は全く想像できませんでしたし、段取りも分かりません。私が非常勤で勤めている県立高校は、総合学習の一環として、文科省の指定校として、キャリア・カウンセリングをとりいれています。キャリア・カウンセリングの立場から、なにかを話してほしいという要請でした。1年生が300人弱、体育館に全員集合していました。話を聞こうとする態度、人の話を聞くなどのコミュニケーションがとれない生徒が結構数いて、先生方は手を焼いている、と聞いていました。体育館に入ってみると、皆座り込んだ形で、わいわいがやがややっていました。

先生方が苦労して整列させている光景が、私には斬新に見えました。私の高校時代はもっとおとなしかった気がします。しかし、先生方の努力の甲斐あって、思ったよりも話しやすかったというのが正直なところです。内容は、「自分の強味を発見する」です。自分の体験談や言いたいところは言ったので、気分的には「快」でした。しかし、よくよく考えてみると、キャリアカウンセリングと強みの関係、強みを発見すると人生にどんな影響があるのか、という肝心な部分が抜けていました。考えていたのですが言うのを忘れました。聞いていた先生方や生徒には未完了感が残る講演だったのではないでしょうか?典型的な「自己中講演」かもしれません。

最近の傾向ですが、私の場合、どうも初回は勉強部分が多く、2回目に修正していい結果を出す、というパターンが通常になっているように思います。挽回するステージがあるのでそれができます。私の人生訓に「ミスは2度までは許す」というのがありますが、自分に対しては「初回のミスがあるからこそ成功がある」と言いかえてもいいように思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年10月 5日 (月)

自分探し

朝TVを見ていたら、テニスの杉山愛選手が、「テニスは自分探しのツールです。」と言っているのが印象に残りました。一言で、「自分探し」といいますが、なかなか深いものがあります。我々は、自分が何者なのか、他の人と比べてのポジションニングは、など、常に気にしているにもかかわらず、日常に流され、知らず知らずのうちに、歳をとってしまった、という感想をよく聞きます。あなたは、自分の強みや特徴を、質問されて、即座に答えられますか?強みを20ぐらいあげられますか?確かに、自分のことは自分が一番良く分かっている、と仰るかもしれませんが、本人が気が付いていないのでは、と思えることがよくあります。

自分の意見に固執してしまうあまり人の意見を聞かない人、逆境が重なって自分に全く自信がなくなってしまった人、話をすることが苦手なのでコミュニケーション能力がない、と思っている人等々、この1週間いろいろな人に会いました。ざっくり、自分自身がみえていない場合と自分を見失っている場合に分かれるように思います。自信を持ちすぎて傲慢になる、自信がないので他人に訴える力が感じられない変な謙遜、コンプレックスの裏返しの言動、こんな凸凹の中で行ったり来たりしているというのが現実ではないでしょうか?

キャリアコンサルテイングで、クライエントに対して初期段階で行うのが、自己理解です。この中で特に気にするのは、相手のいいところや強みを発見して伝える、ということです。自信をもつために必要なエキスです。どんな人でも必ず他の人にはない眼に見えない「強み」があります。弱みだと思っていたことが、実は強みだったということはよくあります。自分の強みを意識すると、生きていくことに張りと戦略性がでてきますし、目標設定も迷わないようになります。何よりも、生きていく上で、大きな武器になります。

ある程度、自己理解ができたら、自分の中に眠る「潜在埋蔵力」の発掘に着手してみてはどうでしょう。オンリーワンを探し出し、セルフ・ブランデイングができた時、暗中模索、五里霧中の中にいた自分が嘘のようにみえてきます。10月は、講習会の予定が4回入っています。杉山選手の話を聞いていて、改めて、「自分の強味を発見する」というテーマを中心に話してみよう、と思いました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年10月 3日 (土)

リピート・オーダー

研修を仕事としている者にとって、リピートのオーダーはうれしいものです。自分を認めてもらえた、やり方を評価されたという感覚が、「うれしい感」に通じています。リピートをとるには管理職研修からはじめるのが成功のコツ、という大手の研修会社があります。なぜならば、管理職以上には規格外の人がほとんどいないから、研修はスムーズにいくし、終了後の意見で酷評されることも少ないというのです。私はこの考えには無縁です。仕事を選んでいるような身分ではないし、なにをやっても自分にプラスになる、と考えているからです。

090930_101909 9月30日は、A社のリピート研修の仕事をこなしました。前回は、70人の1日研修。今回は、午前中が、前回出席者を対象(今回は58名)としたフォローアップ。午後は、そのうちのリーダー層21人を対象にしたパワーアップ研修です。9時から、18時までの長丁場です。前回終了後にいただいたアンケートで最も多く指摘を受けたタイムマネジメントを気にしながら進めました。午前中は、「すぐに役立つ対人コミュニケーション」と銘打ち、対人関係療法における「感情を大事にする」「期待する役割という観点」と「確認の習慣」を3つの柱として話し合いを主体に進めました。2回目ともなると、受講者も慣れ、私も普段の調子がでてきたようで、スムーズに進行し、いい感じで終了しました。もちろん、気にしていたタイム・マネジメントも含めて、恙無くうまくいった感じです。午後は、人事部から要望されたアサーション・トレーニングです。人数は21名となりましたが、さすがリーダー層。1人1人のコミュニケーション能力が高く、私はやりやすい「幸せ感」を感じていました。内容は時間が経つごとに冴えを増し、終了間際にピークとなる理想的な展開となりました。

多人数1日研修を飽きずに楽しくやる方法、SK法やトライアッド法の人数別に効率的に進める方法、受講者に機能するレジメの作り方、効率的な研修準備など、実践ノーハウを多く得ました。新たなものにチャレンジングし突破するということ、これがオンリーワンのノーハウを得ることにもつながるし、達成感、満足感を得る最高の手段である、と再確認の1日でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年9月 | トップページ | 2009年11月 »