仲間の退職
最近、月末になると、同期の退職の知らせが本人から届きます。書いてある内容は、みなよく似ています。入社してからの職務経歴を書き、どんな仕事をしてきたか、どんな功績を残してきたか、ひとしきり述べた上で、今後の人生の話しとなるのが定番です。退職後のパターンは2つ。嘱託等の形で、関連会社を含めた体制内に残るか、悠々自適の世界に入るかのどちらかです。退職することの「わくわく感」に言及したものは皆無です。私にとっては、これが残念です。
同期の仲間が第一線を去っていくという寂しさともう十分がんばったのだからもういいじゃないか、という思いが交錯します。会社に残っている同期は、全体の10%ぐらいの比率で、それなりの要職についています。私の年は、大卒事務系が約30人、技術系が約80人の採用でした。どんなに遅くても、来年の3月には、全員が還暦を越えるということです。
最近は、月2回のペースで送別会に出席しています。事務系の同期会、工場勤務時代の同期会、IT担当時代のプロジェクト戦士の集い、旧職場の仲間の集いなどが9~10月の予定です。だれかが退職になると、こういう会が発動します。私にとっては、自分の退職の時には、さんざんお世話になっていながら、その人の送別会もやれなかったということでは、大きな未完了を残すことになりますので、現役の仲間の尻をたたきます。
やめる、続ける、転ずる、どれも、1局の人生です。自分の責任で行く先を決めることが最重要と私は考えています。思うに、競争に明け暮れてきた我々団塊の世代にとって、還暦後の10年ぐらいが人生でもっとも健やかで楽しい時期でなければならないのです。ところがこの時期にもっとも辛い人生を送ってしまう人もいます。些事に振り回されず、感謝とワクワクの日々を送りたいものです。思うほど残された時間はないかもしれないのです。
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