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2009年8月21日 (金)

潜在埋蔵力

私は著書の中で、「潜在埋蔵力」について言及しましたが、身近で好例を発見しました。そう、「潜在埋蔵力」には、発見という言葉がピタリです。対象は、先週の14日に義理の父が入院して以来、1週間病院の個室で寝泊まりしている義理の母です。

義母は、楽天的でFCが高く喜怒哀楽が分かりやすいのですが、反面、問題が起きた時の耐性が低い。我慢やこらえ性がなく時にパニックを起こすタイプと私はみていました。今回の義父の入院に際しても、高熱を確認した時に、パニック状態に陥っていました。この調子では、入院の付き添いはすぐ音をあげるだろう、と見ていました。2~3日経って、本人から、「別に苦にならない。こんな生活も悪くない。」という言葉が出てきました。顔色から疲労の兆しはみえないし、やせ我慢のできる人ではありません。そして、1週間経過し、再確認したのですが、この部分は変わりがありません。

これが、まさしく義母の「潜在埋蔵力」なのです。一定の条件さえ満たされていれば、自分のポジションをプラスに置き換えることができるリフレイミングの資質です。この場合の一定の条件とは、医者が傍にいることによる安心感、であるということが分かりました。そこが、プレッシャーになって、パニックを起こしていたと分析しました。簡単に、病院も悪くない、と言いますが、普通はそうはいかないでしょう。FCの高さと楽観性がいい方に作用しています。

まさに、「船覆りてすなわち善く泳ぐを見、馬奔りてすなわち良く御するを見る」の見本みたいな話です。先週の大騒動があったればこそ、義母の素晴らしい「潜在埋蔵力」が発見されたのでした。

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