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2009年7月20日 (月)

シナリオなきドラマ

ゴルフ全英オープンの最終日の放送を眠い目をこすりながら最後まで見てしまいました。2002年に腰の大病を患って以来、ゴルフはしない、と心に誓い、コースには出ていませんが、TV観戦は好きな方です。今回の全英オープンは、石川遼選手が初参加し、タイガー・ウッズ選手とラウンドしたことが、ミーハーな私の興味をひいたようです。

石川選手もタイガー選手も予選落ちとなり、興味は去ったかのような感がありました。最終ラウンドは、私と同じ年のT・ワトソン選手がトップにたっており、アンダーパーが10人いて、だれでも優勝のチャンスがある、というのがスタートの状況でした。日本人では、久保谷という選手もいいところにつけていました。なにげなく見ていたのですが、目が離せなくなりました。

ドラマは、最終18番ホールでおきました。そこまで、笑顔を絶やさず、淡々とプレイするワトソン選手には、心を打たれました。さすが、メジャー8勝。冷静で楽しんでいるように見えました。18番の第2打は、奥のエッジ。ここから、2打(パー)でいければ、-3で優勝です。まずワトソン選手の優勝は間違いなし、と私は見ていました。ライがよくないのでどうか、とは思っていましたが、パターでの第3打は、強すぎて、いやな2メートルを残してしまいました。そして、返しのパットをちびってしまったのです。彼のような百戦錬磨のプロでもちびることがあるのです。そして-2のS・シンク選手とのプレイオフとなりました。

プレイオフは4つのホールの合計スコアで競うというルールでしたが、ワトソン選手の集中力は、もう終わっていました。テイショットは、フェアウェーを捉えられない、ラフからでない。モチベーションが落ちるというのはこうなるという見本のようでした。18番ホールのたった1打の打ちすぎが明暗を分けた「シナリオなきドラマ」への幕開けだったのです。100里の道、99里をもって半ばとせよ。またまたこの実例です。感動を与えてくれたワトソン選手、同年齢として残念でしたが、彼もやはり人の子、生身の人間です。

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