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2009年7月

2009年7月30日 (木)

リスク・マネジメント

私は、拙著「社内突破力」の中で、「リスク・マネジメントは気にするな」と言ってきました。1つのアイデアを出すと、それに対して、○○の観点が抜けている、○○になったらどうするのか、という否定的な意見や指摘がどんどん集まって来るもの、と申し上げました。

衆議院が解散となり、8月30日総選挙という段取りで、政局は動いていますが、いちはやく発表した民主党のマニフェストに対して、「財源が不明」「大切な国防が抜けている」など、他党や新聞の論評で様々な意見が発せられています。私に言わせると、これが、情報発信後に発生するリスク・マネジメントのウエイブなのです。

民主党にとって、今回の現象は、日本人の大好きなリスク・マネジメントである、と解釈すれば、腹もたたないでしょう。今後、マニフェストとして公にしたものについても、時宜に応じて、変えていく必要も出てくるでしょう。それは初期計画と実施計画の違いです。変更や軸ブレではなく、バージョンアップと考えてはどうでしょうか?

ものごとは、考え方ひとつ、視方ひとつで、変わります。一例をあげましょう。リーマンショックに端を発した今日の不況と雇用不安、二極化現象、失われた安心・安全をつくりだしたのは、グローバル資本主義あるいは新自由主義と呼ばれる一連の考え方と政策です。それは、自己責任と規制緩和の名のもとに、現実には弱者切り捨ての市場原理主義でした。日本にとって、いや世界にとって、この4年間は何だったんだ、という声をよく聞きます。しかし、悲観的になっても問題解決にはなりません。これは、龍が飛びあがる前の屈伸、浮沈みのサイクルの沈んだ部分、という起こりうべきものと認識すれば、前への一歩が踏み出せる、と思います。人生同様、いつも思い通りにいく、などということはあり得ません。ここは、「RESET解散」として、次の最善手を模索する、今度の衆院選は、私はそんな位置づけでみています。

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2009年7月27日 (月)

夏祭り

家の前の公園で、地元の夏祭りが行われました。女房殿が、地元自治会の班長をしている関係で、運営側の裏話や苦労がよくわかります。元々は、24~25日の予定だったそうですが、連日の大雨で、1日順延になったようです。

090726_185131 女房殿は、受付係なので、PM5:00に家を出ていましたが、私はPM6:30に現地に行ってみました。櫓が組んであり、地元の元美人?が盆踊りを踊っている。炭坑節と東京音頭をやっていました。店もあって、生ビール、おでん、焼き鳥、焼きそば、ジュースやラムネなど、ひととおり揃っている感じで、ご機嫌です。ささやかで小規模なお祭りですが、手作りの良さが伝わってきました。

祭りというと、青森のねぶた祭り、仙台や平塚の七夕祭り、岸和田のだんじり祭り、京都の葵祭、祇園祭、あるいは、輪島のキリコ祭りなどに参加しました。概して、祭りは好きな方ですが、意外と参加していないものです。会社の夏祭りでは、富士宮の工場にいた時代(30年以上前)を想い出します。大道の詰将棋や、コンニャクを穴にめがけて投げるゲーム(穴の向こうに人がいる)など、ユニークな出し物を部で出店した快い記憶が残っています。

ここまで、曇りや雨ばかりでしたが、夏祭りもたけなわ、7月末です。今年は、こんなところから、ようやく夏到来のスイッチが私に入りました。

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2009年7月24日 (金)

魚がし横丁

久しぶりに朝からコーチングの勉強会に出席しました。テーマは、「直観力」。私はセールス時代に感性の研磨という言葉をよく使いましたが、実際に、ロープレなどをやってみて、左脳を使う事が多いのがよく分かりました。勉強会の後、女房殿と待ち合わせし、築地へ。まず、行ったのが、波除神社です。前日、メンタル・カウンセリングを3人実施し、大いなる厄を背負っていましたので、厄落としをしました。波除神社は、両サイドに、大獅子がいて、こじんまりで、どしっと落ち着きのあるいい神社でした。

お参り後、築地の「魚がし横丁」へ。1回行ってみたい、と眼をつけていた場所です。昔ながらの長屋が並んで、傍に市場。私の好きな港のあの雰囲気があります。さて、お目当ての寿司を食べようか、と店を物色すると、1店だけ、人が並んでいる店がありました。その名は「寿司大」。特に、事前情報のなかった我々は、これだけ人が並んでいるのだからこの店はうまいのだろう、と考え、7番目ぐらいに並びました。20~30分は待ったでしょうか、実際に入店して、寿司を味わってみて、味、雰囲気、寿司の出し方、板前の対応などは、全く文句なしです。これは、また行きたいな、と思いました。

なぜ、「寿司大」だけが繁盛しているのか、不思議です。周りの店は閑古鳥が鳴いています。狭い横丁ですから、同様のサービスは、他店も行っているはずです。実際メニューを比較してみると、全店似たようなものです。特別にうまいのでしょうか、板前の人気でしょうか、プロモーションが違うのでしょうか。そういえば、外人が来ていたので、ガイドブックのプロモーションに秀でた、ということは十分考えられます。人が並べば繁盛するのは、飲食店の常識ですから、なぜこの店だけ集客能力が高いのか、それがマーケテイング・ポイントです。

このあたりのマーケテイングの違いを掴む、という課題を持って、また行ってみたい。その際、別の店に入ってみる、客にインタビューする、ということをしてみたい、と思っています。様々な業態で応用できる現場の理があるかもしれません。ただ、築地市場は移転するという話があり、魚がし横丁はどうなってしまうのか、それが心配です。

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2009年7月20日 (月)

シナリオなきドラマ

ゴルフ全英オープンの最終日の放送を眠い目をこすりながら最後まで見てしまいました。2002年に腰の大病を患って以来、ゴルフはしない、と心に誓い、コースには出ていませんが、TV観戦は好きな方です。今回の全英オープンは、石川遼選手が初参加し、タイガー・ウッズ選手とラウンドしたことが、ミーハーな私の興味をひいたようです。

石川選手もタイガー選手も予選落ちとなり、興味は去ったかのような感がありました。最終ラウンドは、私と同じ年のT・ワトソン選手がトップにたっており、アンダーパーが10人いて、だれでも優勝のチャンスがある、というのがスタートの状況でした。日本人では、久保谷という選手もいいところにつけていました。なにげなく見ていたのですが、目が離せなくなりました。

ドラマは、最終18番ホールでおきました。そこまで、笑顔を絶やさず、淡々とプレイするワトソン選手には、心を打たれました。さすが、メジャー8勝。冷静で楽しんでいるように見えました。18番の第2打は、奥のエッジ。ここから、2打(パー)でいければ、-3で優勝です。まずワトソン選手の優勝は間違いなし、と私は見ていました。ライがよくないのでどうか、とは思っていましたが、パターでの第3打は、強すぎて、いやな2メートルを残してしまいました。そして、返しのパットをちびってしまったのです。彼のような百戦錬磨のプロでもちびることがあるのです。そして-2のS・シンク選手とのプレイオフとなりました。

プレイオフは4つのホールの合計スコアで競うというルールでしたが、ワトソン選手の集中力は、もう終わっていました。テイショットは、フェアウェーを捉えられない、ラフからでない。モチベーションが落ちるというのはこうなるという見本のようでした。18番ホールのたった1打の打ちすぎが明暗を分けた「シナリオなきドラマ」への幕開けだったのです。100里の道、99里をもって半ばとせよ。またまたこの実例です。感動を与えてくれたワトソン選手、同年齢として残念でしたが、彼もやはり人の子、生身の人間です。

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2009年7月13日 (月)

出版記念パーテイ(0711)

7月11日大安。天候は珍しく、曇り時々晴れ。「社内突破力」の出版記念パーテイの日がきました。ここまで、多少、紆余屈折がありましたが、とにかく開催にこぎつけたのは、Y氏とT氏、そして様々な場面で皆を引っ張ってくれたリーダーのO氏の力によるところ大です。雨男の私はまず天気が雨でないことに気を良くしました。前日のS&Gもひきずっています。

現地での受付は、16:40ぐらいから、はじまり、そのまま本番に突入しました。驚いたのは、入口に超豪華な花と出版記念額が届いていたことです。大手通信機メーーカーF社のM会長からでした。出席されたF社H氏の機転だと思いますが、大御所から花が届くというのはすごくうれしいものです。そして、自ら主催の勉強会とダブって来れなかった人気コーチM氏からも大きな花束をいただきました。思いがけないプレゼントは、うれしいものです。病に倒れたMさんからも花と祝電が届いていました。M社のI社長からも祝電をいただきました。ありがとうございました。

チームMJのM氏の乾杯で定刻どおりスタート。社長の応援団のM会長。NPO法人江ノ島CCグループのM氏、CC8のN氏、そして翔泳社の編集担当K氏とスピーチが続きました。ここから、FF時代の他社の仕事仲間4人の「噂話」のコーナー。これは趣向でファシリテーターはMプロにお願いしました。そして、ラストは、前日のTVコメンテーターであるH氏のスピーチ。ワクワクする錚々たるメンバーがOKメッセージを出してくれる。最高の気分です。このころ、出席者は86名となっていました。退職後これだけ人が集まってくれる私はつくづく幸せ者だと思いました。

急遽、設置した本の販売コーナー。担当のU氏の売り方がすごい。またたくまに50冊を売り上げたのは驚きです。やってみて後できがついたことはノーハウになります。各テーブルを私が廻ってそこで写真を撮ればよかった、知らない人どうしの交流を図るゲーム、花や電報の紹介時間をとる、料理の量はどうだったか、1人で来た人に対して配慮が足りなかったのでは?やはり椅子が少なかった、などなど、現場力のいい学習になりました。

企画段階では心配もありましたが、やってよかったと思っています。最高のイベントができたこと来たくても来れなかった人も含めて皆様に感謝です。最後は私のスピーチで、座右の銘の変更を宣言しました。ケンケンカンカンの4Kです。謙虚、健全、感謝、感動を4本柱とします。感謝の手始めrとして、女房殿に生まれて初めてオフィシャルに感謝の意を表してお開きさせていただきました。支えてくれた皆様、本当にありがとうございました。

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2009年7月11日 (土)

サイモンとガーファンクル

1960年代、ポップスの全盛期、ビートルズを代表とするリバプールサウンドが「ビルボード」や「キャッシュボックス」のベスト10を独占する中、清潔で爽やかな音色をもつ2人組の異色グループがデビューしました。アメリカで生まれた「サイモンとガーファンクル」です。マイク・ニコルス監督の映画「卒業」で、ダステイン・ホフマンとキャサリン・ロスが好演する中、映像のバックに流れた音楽が「サイモンとガーファンクル」のオリジナルでした。

来日公演に東京ドームへ行ってきました。娘が、我々夫婦2人にチケットをプレゼントしてくれました。私は、70%ぐらいのファンですが、女房殿は90%のファンなので、我々にとって、このライブに参加できることは、この上のない幸せです。

090710_211919 すごい人です。3万人ぐらいは入っていたでしょうか。オープニングは、私の知らない「オールドフレンド」というギター1本のスローバラードの曲でしたが、2曲目に、大好きな「アイアム・ア・ロック」が演奏されました。そして次から次へ知っている曲が奏でられ、年配の客が多いにもかかわらず、盛り上がりは最高潮に向かっていきました。

途中、ガーファンクルのソロ、サイモンのソロという時間が入り、私としては中だるみの感じがしました。やはり、この2人の独特のハーモニーがあってこそのオンリーワンです。しかし、それもラストに向かう充電の時間でした。「サウンド・オブ・サイレンス」が始まった時は、私の中に電流が走り、鳥肌が立ちました。そして、「ボクサー」に至って、観客は立ち上がり歓喜の嵐がはじまりました。時間は2時間をとっくに越えています。アンコールは、「セシリア」。60歳を越えて全く変わらないS&Gに脱帽です。

私はあの感動の場に妻といられたことに、感謝!感謝です。この感動をそのまま11日のパーテイに持ち込みます。

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2009年7月10日 (金)

コメンテーター

7月10日(金)朝、TVを見ていて驚きました。なにげなく見ていたら聞いたような声、見たような後姿の映像。「みのもんた」の朝ズバという番組に、知人のH氏がコメンテーターとして出演していたのです。あまり正面からのカメラに映らなかったのですが、間違いなく知人のH氏と確認しました。H氏には、明日のパーテイで、スピーチの部のラストスピーカーを頼んでいます。自分といい形で親交のあった人が有名人になるのは、嬉しいものです。H氏は、新聞社の政治記者出身で、政界に顔が広く、私の人脈の中でもユニークで貴重な人物です。中小企業の経営の先輩としてもいろいろ教えを受けた恩人でもあります。明日会えるのが楽しみです。

TVコメンテーターに、森永卓郎さんという方がいます。8日は、女房殿と桜木町へ森永氏の講演を聞きに行ってきました。私は、「コメンテーターのレベルが低い。」とTVに向かってよく文句を言っています。自己防御機能が働くのでしょうか?当たり障りのないことをいう人が多い。ニュース番組など見ていると、「この問題に対して、その程度のコメントしかできないのですか?」とコメンテーターを批判的にみている時があります。特に、経済学者という肩書をもつ人には、反感すら感じることがあります。しかし、それは、TVの上だけであり、その人となりを知った時、見方を上書きーバージョンアップすることもよくあります。

森永さんは、TVの印象とは異なり、メリハリがきいた声で絶妙のアイスブレイクからスタートし、飽きの来ない90分でした。やはり、実物に、長時間ふれると親近感が湧くものです。これからは、TVの彼を好意的にみている私がいることでしょう。。不思議なもので、名刺交換をさせてもらった寺島実郎氏に対しても、同質の好感をもっていることに気が付きました。

コメンテーターというのは、いいたいことを言う気楽でいい加減で面白そうな稼業かな、と思っていましたが、今回のH氏のTV出演や森永氏への親近感には、私のコメンテーターのラべリングを変えるに十分な効果があったようです。ただ、TVに慣れたH氏から、「コメンテーターは楽勝。楽しいよ。」という声が聞こえてくるような気がします。

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2009年7月 8日 (水)

凸凹

090703_130948 人生いろいろ、凸凹とはよく言ったものです。私の例で言うと、昨日までは凸、今日は凹でした。すべて、本絡みの話です。凸の話からいきましょう。7月1日から、K氏のコメントどおり、どこの書店に行っても、店頭に並べられているのを、確認していました。地元の東戸塚はもとより、千葉稲毛海岸、上野駅構内、金沢、六本木などの確認情報を得ていました。なかには、ワゴンに山積みしているありがたい書店も散見されていました。これは実に気分のいいものです。

そして早くも読んだ人から、ボチボチ感想が入り始めました。第一報は、「非常に読みやすい!そして分かりやすい!体験を基にしているので説得力がある!大企業病の中でよくぞここまで頑張ったな!拍手!できることなら一緒に仕事をしたかったです。」という元会社の友人コメントでした。この最大の賛辞に引き続き、評判は上々でしたので、凸の状態が続いていました。

ところが、今日七夕の7/1は、大凶日でした。まずは、女房殿が見つけたアマゾンの人気ランキング。見つけた時は、36位でしたが、刻々と順位を下げ、160位まで落ちたものです。本の感想をアマゾンにメールというシステムも知りませんでした。あの中身がスカスカの「○○読み力」が上位にランクされているのには、驚きと怒りを感じてしまいました。そして、11日のパーテイのキャンセルが2件。最終週のこのタイミングからキャンセルが始まるのは経験済みですが、期待していた人の欠席は辛いものです。

という変遷があって、凸凹という表現を使いました。これも本を刊行したからこその喜びと凹みです。「前向きな凹み」という新造語が浮かんできました。「前向きな凹み」は、進歩には欠かせないプロセスではないでしょうか?

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2009年7月 1日 (水)

書店の店頭

今日は、モチベーションが上がっています。「社内突破力」が、書店の店頭に並び始めたからです。昨日(6/30)までは、本屋に行っても見当たらない、という連絡が頻繁にあり肩身が狭い思いがしました。私は、6月29日(月)から全国書店で発売される、とアナウンスしていたのですが、1日過ぎた30日でも入手できなかったというのが現実のようです。

思いあまって、翔泳社のK氏に聞いてみると本はすでに出荷済みで、店は29日から物理的には出せる体制にある。しかし、実際は、店の都合で、2~3日遅れて店頭に出す、というのが、この業界の商慣習だそうです。発売日には必ず店頭に出るという写真業界の商慣習を、思い浮かべていた私の思いこみだったようです。

090701_007 今日、7月1日、自分の書いた本が書店の店頭に並ぶ記念すべき日かも?と後半6か月のスタートという意味も鑑み、女房殿と横浜の書店を廻ってみました。西口の有隣堂ダイアモンド地下店。ありました!!他の本の圧力で窮屈そうでしたが、「社内突破力」は自己啓発コーナーに20冊ほど平積みされていました。東口の有隣堂ルミネ店、ここは取り易いコーナーに15冊ほど。そごうの7F紀伊国屋でも同様にスペースを確保していました。帰り道、立ち寄った東戸塚のリブロ。ここにもありました。ワゴンに積んだり、入口の特別スペースに置いてくれている書店はなかったものの、リブロに置いてあったということは感激でした。地域の有力店の店頭にはでている、と思っていいのではないでしょうか?

090701_004 初体験で嬉しいイベントなので、女房殿と勝手に盛り下がったり、盛り上がったりの2日間でした。これでようやく地に足がついた普通の生活がおくれそうです。帰宅してみると、翔泳社さんからパーテー用に購入した40冊とアマゾンで予約購入した2冊が届いていました。来ない時は来ない、来はじめたらドンドン来る。ツキやお金の法則と似ています。果報は寝て待つことの技化が私にはいまだできません。だいたい動くのが一歩早いのです。

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