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2008年9月

2008年9月29日 (月)

傾聴三態

コーチングやカウンセリングのベースとなる傾聴。これには様々な形がある。最近の私の周囲における三つの傾聴について、いろんなレベルがあることを述べてみよう。その1.入り口の傾聴。今日M社の2回目の研修実施。17名のメンバーも少し馴れてきたので、4組に分け、トレイアッド法を試みた。過去このような研修に馴れていないメンバーズであるが、結果は良好であった。というのは、聴くのは難しい、と半分ぐらいのメンバーが感想としてコメントしたからだ。聴くことの重要性がわかれば、リスナー訓練の意味がわかる。まずは入り口に立てたということである。その2。忘却の傾聴。一昨日の相談員研修におけるロープレ。普段から相談を業務にしているプロ仲間間での公開ロープレ。クライアントの本音をひきだせずカウンセラーが質問主体となってしまい、消化不良のカウンセリングになった。さすがプロなので、全体的には無様な形にはなっていないが、傾聴できていない見本であった。これはカウンセリングをやりすぎて、ベースにある傾聴を忘れてしまったケースでよく見るパターンである。カウンセラーが主役になってしまっていた。その3。威力の傾聴。この8月24日、私は橋本へ出前カウンセリングに行った。2人1組で、ベテランカウンセラーのT氏とご一緒した。午後3時から来たクライエントは、60歳の女性で、交通事故で半身不随の夫ともう一度、店を作って働きたい、という主訴であった。私は、50分間とにかく聴きまくった。相棒のカウンセラーはポカンとしている。50分しゃべってもらって、時間の由を告げるとクライエントは、「お陰さまで整理できすっきりしました。また、元気が出て、次のやることもはっきりしました。」と言う。これなのだ。C・ロジャースがいう傾聴の成功例だ。相棒のT氏も「久々に傾聴の威力を目の前でまざまざと見ました」と言ってくれた。以上、傾聴の三態、最近の例をあげてみたが、傾聴と一言でいっても多様なものである。

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2008年9月28日 (日)

相談員基本研修

080927_130144 NPOの江の島グループで、相談員基本研修が行われた。場所は、江の島の「かながわ女性センター」で、朝9:30から、夜の8:00(5:30より懇親会)までの長丁場である。私は事前打ち合わせにでられず、1人1役の考えに何でも決定に従います、と言っていたところ、総合司会の役割を3日前に要請された。後の懇親会で聞いたところ、どうも司会というのは、やりたくない人が多いようだ。前日、スケジュールと内容を確認し、私としては、ぶっつけ本番ではなくそれなりに心の準備をして臨んだ。先日の結婚式スピーチの反省がここにある。楽しんでやろう、という戦略をたて、いいスタートがきれて、主催者の要望どおり皆リラックスして研修を受けていたと思う。総じて、格調の高い司会ではないが、笑いが絶えずまずは役割を果たせたものと思う。午後は、ロールプレイで始まった。ここでは、2つの気付きを得た。クライエントの告白は、カウンセラーがしかけないと出てこないという事とクライエントが言いたい事をはずすとカウンセラーが主役になってしまう、ということである。実践の場で役立てていきたい。ロールプレイのあと、メイン・イベントの木村周先生の講演をいただいた。木村先生は、キャリア・コンサルテイングの分野での第一人者であり大御所である。著名な先生の講演を傍で聞ける、それだけで、研修の意義は大きい。私は司会者の役得で、先生と話をする光栄にも浴した。感謝、感激である。先生の話の中では、資格なんかどうでもいい、大事なのは現場力だ、といいきられた言葉がもっとも印象的であった。木村先生をかつぎだした新メンバーのK氏にも合せて敬意を表するものである。親睦会も和気藹々とし、楽しい有意義な1日となった。ただ、残念なことが1つ。肝心なところで、私の名刺がきれてしまったこと。自分自身への管理不行き届きである。イベント等で、相手から認められやすい役を演じる時は、顔を売るチャンス。名刺は多めに用意しよう。これが教訓です。

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2008年9月24日 (水)

輪島

080920_170302 8年ぶりに、生まれ故郷である能登の輪島へ帰った。20日(土)に出発し、23日(火)に帰宅。3泊4日の日程であった。目的は三つあった。最も大きな目的は、34歳年下のいとこの結婚式への出席である。昔は兄弟が多く、私の母が3番目、おじのUK氏が6番目で、母の長男である私のほうがおじのUK氏より3歳年上というのが現実である。UK氏の次女UMさんの結婚式に小倉家代表で出席した。親戚代表でスピーチを、と言われていたのだが、現地に行ってみると花嫁側の主賓スピーチということであった。UKおじさんとの関わりの話が長すぎたり、肝心な話をするのを忘れたり、凸凹のありすぎる下手なスピーチをしたもんだ。花嫁には申し訳ないことをした。式全体では、ほのぼのとした温かいいい結婚式であった。ラストは例によって両親を泣かせる演出があり私もウルウルしたが、長女が未婚でいる私としてはこのような感激ならもう一度味わいたいと思ったものである。2つ目の目的は、Y家の墓参りである。Y家のおばが亡くなったときは葬式に参列したが、おじが亡くなったときはいけなかった。Y家のおじ・おばには、高校生の時に、1ヶ月松任の家で閉じこもって受験勉強をさせてもらい、私も弟もお世話になったものである。いつか墓参りに思っており、22日に実現した。U家から往復で1時間の距離に墓がある。聞くところによると、能登大地震のときに墓石がごろごろ落ちたそうである。若干その痕跡は残っていた。U家、Y家、そしてUK氏の妻UYさんの実家の墓、を順番にお参り。すっきりした。

080922_083044  三つ目の目的は、日本海での釣行である。輪島で竿を出したい、と思っており、今回万能竿を2本持参していった。22日の午前6時~9時1回目、午後2時~5時2回目、23日午前6時~9時3回目と計9時間釣りを堪能した。場所はU家から徒歩5分の場所と車で5分の堤防の2箇所で、釣果は、ちょい投げによるシロギス4匹21cm級と鯛のこども、サビキによる豆アジ、そいて餌とりのフグが多かった。シロギスは手前15mぐらいでこの大きさはなかなかのものである。もっとも盛んだったのは、アオリイカ釣りで、私の目の前でバンバンイカを釣り上げる名人がいた。23日は、餌木を買ってジギングの真似事をしてみたがイカは釣れず。久しぶりの遠出であったが、三つの目的をそれぞれ果たし実りの多い輪島行きであった。面倒を見てくれたU氏に感謝!感謝!

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2008年9月19日 (金)

社会保険庁

社会保険庁の改ざんが組織的に行われていたと舛添厚生労働大臣の認識コメントがあった。6万9000点の改ざんなど組織的以外のなにものでもない。本ブログでは、リアルタイムに興味のあるニュースについて私の視点から時折意見を述べてきた。石油の高騰、政権放棄、2世議員、秋葉原事件、相撲協会など怒りのケースが多いが、言いたい事が山ほどある社会保険庁についてここまで言及しなかったのは不思議だ。理由は、他のニュースと社保庁の事件は異質であり同様に語りたくなかった事とこの所やや報道が少なかった事が考えられる。社会保険庁の事件ははっきり犯罪である。他人の金を騙し取って使い込んでいるのが着服という行為だ。人が自分の老後のために国民の義務として払うなけなしの大事な金を見つからない仕組みだからとして着服した。これが犯罪じゃなくてなんだ。ここまで、はっきりしたのはたった1人である。もう1つは、改ざん。公の書類の金額欄を勝手に改ざんする。私は信じられない。このような犯罪は組織的に、風土的に、歴史的にやられていなくて一個人ができるわけないだろう。調べるといっている人間が過去やっていた、というパターンであるが故に、きっちりした結果がでるわけがない。やった人間は万死に値する。上から下まで名乗りでて国民に誤って、刑務所へいくべきだ。密かに様子を伺って戦々恐々としているのであろうが人間として恥ずかしくないのか?もはや人間としての尊厳などない人たちだ。朝日新聞には、名乗り出ないメカニズムが紹介されていたが、やった人間は速やかに名乗り出ることが勇気ある社会貢献行為である。いや名乗り出て芋づる式になってほしいと願う。犯罪なのであるから、マスコミはもっともっと執拗に追求すべきだ。いままでブログで数々の論評を述べたが社会保険庁よりははるかにましである。議論や討論のレベルではない、犯罪なのだから・・・・・・。この問題が私にとってはもっとも腹立たしい。

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2008年9月17日 (水)

JR田町

今年はJRの田町に行く頻度が高い。今日もお得意先のJ社とT税理士事務所へ行ってきた。ここまでJ社にはお世話になっていた関係で訪問の回数がもっとも多い気がするが、通信関係大手のN社も田町にあるし、先日研修を受けた「中災防」も田町にある。なんだか、私がフリーになった原点が田町にあるような不思議な感じがするのである。F社にいた頃はほとんど縁が無かった駅であるが、退職してから急に用ができはじめた感じだ。今日は、J社で10月からいよいよ始まるカウンセリングの最終打ち合わせをした。会社として、メンタル・ヘルス対策をきっちり打っていこうとしているのであるから、従業員が気軽に利用できるような仕組みで成功させないと勿体無い。私は月1回半日勤務でカウンセラーとして参画する。カウンセリングのみならず、コーチングも入れ、あらゆる相談に対応できるように考えている。この打ち合わせの後、駅を挟んで反対側にあるT税務事務所を訪問した。M社時代にお世話になったT先生から、先日電話で講演を頼まれていたので、その詳細を聞きに訪問した。T先生は私が敬愛している人物の1人である。退職後なんらかの形で恩返ししたいと思っていた矢先の講演依頼であった。中小企業の社長(税理士の先生達のクライアント)30人ほどが対象で、黒字化が合言葉という。概要を聞いて、得意の「やる気を引き出す人づくり」を、1.5~2時間しゃべることに決めた。講演は、11月13日ということでまだ先なので1ヶ月ぐらい前から準備すればいいだろう。私は、かような依頼は、基本的に損得抜きで受けることにしている。天がチャンスをくれている、大変光栄な現象と解釈しているからである。それらを1つ1つこなしていきながら自分としては力をつけてきたと思うし、ここに天から生かされている感がある。「人の心との関わり」をライフテーマとして独立した私にとっては、自分の考えを述べて人の役に立つことができればこれに選る幸せはない。これも田町の効用だろうか?

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2008年9月16日 (火)

40年振りのバンド練習

伝説のバンド復活の第一回目の練習が行われた。場所は神楽坂のOスタジオ。まずは定刻通りMa氏、A氏、T氏、Mo氏そして私の5人全員が集まった。これがいい。前のバンドは、やれ滑った、転んだと言って、なかなか定刻にメンバーが集まらず練習どころではなかった。あの苦い経験に比べると雲泥の差=VeryGoodである。40年振りのバンド練習であったが、私自身予想よりはるかにいい感じで課題曲とされた3曲についてはまずまずの出来ではなかったか?昔とった杵柄とはよく言ったものである。これから先が楽しみになってきた。楽しかった練習を振り返り感じた事を記しておこう。学習したことが2点。ギターは軽いものを軽くして持ってくるべし。がっちりしたケースにいれると重量は相当なものになり、持ち運びにヒーヒーしてしまった。いままではこんなに重いと感じなかったのであるが、今回はまいった。初めての練習なので、見栄があって、最もいいギターを持っていったのが敗因である。次回からは見栄を捨てて、ソフトケースに軽いギターを入れていこう。もう1点の学習は、スタジオ内の音の出方である。実は、Vocalのボリュームを上げるとハレーションを.起こすため楽器の音の方が大きくVocalが唄いにくい状態でやらざるをえなかった。カラオケなどでのるときとのらないときを考えてみると同じことがよく起きる。この状態は、部屋を広くすることで解消するとみる。次は感動。ビートルズの「Nowhere Man」の練習をした時に、難しいベースラインが瞬間気持ちよく流れてきた。皆、それぞれの立場で練習してきていることを感じながら、特にベースのA氏が猛練習してきたと聞いたとき、私の中に感動が起こった。練習全般を通じて概念的に感じたことは、40年前に+α、何かが起きそう、といういい手触り感である。バンマスのMa氏が楽譜を探しCDを創って檄の手紙も添えて、皆に配ってくれたからこそそのオーラがA氏と他全員に伝わったともいえる。ドラムスのT氏も本人が言うほど捨てたものではなく、いい感じで叩いていた。飄々としているがいい味がある。新参加のMo氏はポール役の重要なハーモニーをこなしてくれた。彼がいなかったら練習になっていなかったであろう。1人の役割、オンリーワンのパーソナリテーがそこには確かに存在していた。今回3曲をこなし、毎回3曲増やしていき、うまいキーボードと女性ボーカルを入れれば、結構いけるのでは、と経験的&直感的に思っている。これからすべきこと、それは早くバンド名を決めることである。

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2008年9月15日 (月)

勉強会三連発

この土曜日から日曜日にかけて勉強会を3つこなした。2ヶ月に1回、続けて勉強会がくる日程となっているが、今回はそれにセミナーが加わった。13日の夕方は、CC8の勉強会。今回は、メンバーのN氏の奥さんに「接客販売とチーズプロフェッショナルの仕事」というテーマで約1時間しゃべってもらった。N令夫人はうら若き女性であるが、考えや行動にしっかりした軸足をもち、私が危惧する接客マナーのレベルダウンに対し一家言をもつ。初めて人前で発表したようであるが、わかり易く堂々としていて好感が持てた。メンバー間の評判も上々で、OKメッセージのシャワーによって新講師の誕生となれば嬉しいことである。翌14日は、朝からJICA神奈川」支部主催のセクハラ・パワハラのセミナーに出席した。私にとって、セクハラ・パワハラは、これからのカウンセリング活動の中では必須項目であり、こういうチャンスは逃さない。2時間半たっぷり勉強してそれなりの収穫を得た。特に、これはセクハラか?パワハラか?の境界線、即ち白と黒の間のグレイゾーンの考え方が最も役に立ったところである。会場で、江の島の大先輩であるM氏に会ったりというハップニングもあったが、そうそうに電車に飛び乗り、竹橋のチームMJの会場へ直行。結局、昼食の時間はなかった。MJのテーマは「数字力」。ここでは、数字と私の関わりについて、昔そろばん塾の教師をしていたこと、マクロの数字を苦手としていながらも会社での評価は数字に強いと思われていた事、いつも頭の中でぐるぐる数字がまわり数字の計算を自然にしてしまって疲れてしまう事など、つい自己開示してしまった。勉強は楽しい。仕事で役に立つかどうかは大事な視点ではあるが、中長期的な感覚で知識を得ること(人生に無駄はない)の楽しみ、持っている包丁は常に研磨しないとさびてしまうという発想も必要である。それよりもなによりも終わってから仲間と飲むビールがうまい。

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2008年9月13日 (土)

地震予告

今日は9月13日。今年の念頭?にTVの番組で、ジョセリーノという人が大地震の予告をした日である。イメージが夢の中に現れそれが実現してしまう、政府筋には何回も事前警告を発し、そのリアル性が認められている予告の第一人者のようだ。その彼が言った。「9月13日、アジアのどこかで大地震が起きる。津波の被害もひどく100万人ぐらい死ぬ。」。なんといっても今年の事であり、ノートに書き留めていた。こういうのを信じているのかい、という声がきこえそうだが、私は善悪ではなく、自分で今日確かめられることに関心を覚える。私は関西大震災の被災者であり、地震の怖さは人並み以上にもっているだろう。だから、子供だましの現在の地震予報や地震関連の役所、学者らの人ごと無責任さと非現実性に腹がたつのである。ジョセリーノの話は我が家のなかでセーブしていたわけであるが、驚いたことに、昨日犬の散歩の井戸端会議が、なんとこの話で持ちきりだったと妻の報告があった。けっこう、皆気にしているのである。地震パニックといって恐怖に尾ひれがついた話が一人歩きするそうだが、まさしくその現象が起きている。我が家は、建て増ししてまだ3年目であるし、この家がつぶれるならしょうがないと思っているし、逃げ出す用意もした。あとはこの東海地方に地震が来るかどうかだ。夕方はさすがにリーダーとして地震が来るから中止などというわけにいかず、CC8の定例会には出席の予定。さあどうなりますことやら・・・・・・。

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2008年9月11日 (木)

最新世相三考

どうしてもこのタイミングで書いておきたいことがある。最近の世相についてだ。今日は、江の島の担当日で、ここにも様々な人間ドラマが展開し興味がつきないが、今日は敢えて最新の世相のほうに言及したい。まずは、大麻汚染の相撲協会。北の海理事長の理事降格の話。理事としてとどまるなどとんでもない。相撲協会は改革などできない、と断言する。私はM社での苦い経験がある。私の前の社長は、社員に強烈なパワハラをした結果、部下から讒言、罷免された。しかし、なぜかF社はその前社長を取締役として残したのである。前社長は自分のほうが知っている部分で、粗を見つけて自己パフォーマンスした結果、取締役会は毎回荒れ前に進むのに大変難儀したものである。まさに獅子身中の虫であり私は彼を排除するのに約1年要した。これと同じことが三重の海新理事長にふりかかるであろう。第二は、官の無駄遣い。自民党の総裁候補が5人出揃ったタイミングで、TV局のアンケートで国民が圧倒的に求めているのは、官の無駄遣い廃止という事柄である。諸悪の根源は、予算制度と役人の大企業病にある。予算は全部消化しないと翌年の予算が減らされる仕組み。だから、年が明けてから、無駄遣いする。大企業病に罹った茶坊主達にはもはや税金などという概念は全くない。経費を余したら翌年増額するとか、表彰するとか、優遇し、毎年満額を使い切る部署と内容を徹底的に監視するなど、この仕組みを抜本的に変えないといつまでたっても100年河清を待つだ。私は公務員の無駄遣いは使用経費のうち20%はあると見ている。こういう事にこそマスコミはキャンペーンをはれないものだろうか?第三の点は、事故米転用にみられる食品の偽装表示等の問題である。経営者はコストダウンを図るため禁断の麻薬に手を出してしまう。一度やったらもうやめられない麻薬。それが偽装表示等である。みつからない時点ではやり手の経営者として認められたことであろう。しかしつけは必ず廻ってくる。官の規制が厳しい中、追いつめられた結果であろうが、百花繚乱?次から次へ出てくる。しかし許されるものではない。まだまだ氷山の一角であろうが、麻薬をやっている経営者は毎日熟睡できないであろう。結局は、正々堂々まっすぐに進む本物のみが残るのでないだろうか?偽者が淘汰されている、私はそう感じるのである。これは食品だけの世界ではない。

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2008年9月 9日 (火)

イノベーション・マネジメント

F社の元本社である西麻布ビルへ久々に訪れた。小林三郎氏の「挑戦・創造・革新のやり方」という特別講演に参加した。先日知り合った同期のH社D社長の強いプッシュがあったのでのってみたものである。小林氏は、本田技研出身で一橋大学の先生として、ここまで200回の講演をこなされてきた、という。2時間半の講演であったが、べらんめ口調は徐々に冴え話に引き込まれた。さすがにうまいものである。私の思考パターンとかなり似ていることを言われる度に、快感が走った。いままで自分が思っていた事を、うまく表現されることはこの上もない喜びであると感じたものである。また、新事業の開発という分野でもし本を書くとすると、講演の内容からパクリたいものが多々あった。ノートにはメモの書きまくりである。ざっくり、共鳴したところを記しておこう。オペレーションとイノベーションの違いの数々、茶坊主の出現は企業を滅ぼす、哲学なき行動は凶器、A00、高質な原体験、7:3の論理、説得vs議論、熱気と混乱、優秀な人間は人の足を引っ張る等々、言いえて妙の言葉満載であった。最近参加の講演は当たりが多くラッキーが続いている。ただひとつ、この場所で同期のN氏とおちあう約束を1ヶ月前にしたはずだったが、彼は来なかった。唯一の残念な出来事であった。まあいいでしょう。

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やる気を引き出す「人づくり」講座 開始

080908_144310 9月8日、「やる気を引き出す人づくり講座」がM社でスタートした。中堅の監督者層17名が対象で、年齢は31歳から47歳、職種は営業、製造、開発、総務というなんでもありの面白い組み合わせだ。全体の構成は、三部構成とし全部で、24セッション、36時間。9月から、来年1月までの長丁場である。4年ぶりに、「Strength Finder」を前日やってみると、5つの資質のうち、4つは同じものであり、TOPには、「社交性」がきた。(前回は、最上志向) 新しい人と会うことを好み、そのたびにうきうきするという資質であるが、今回もどんなメンバーと会えるのか、楽しみにしながら、伺った。社長から挨拶をいただき、PM2:00からPM5:00までの3時間、第一セッションと第二セッションを行った。ちょっと力が入りすぎて、時間配分を誤ってしまったが、メンバー各自の人間性はほぼ把握でき、上々のスタートができたと思っている。17名のメンバーは、凸凹があり、なかなか個性派のナイスガイが揃って、色とりどりの様相である。今回の初回は、例によって自己紹介を兼ねて、「Strength Finder」とTEG(東大式エゴグラム)によって強みの資質発見と自我状態の確認を行った。かような研修は、はじめての様子で皆眼を白黒させながら取組んでいたが、この先が楽しみである。きっと彼らの人生で、今回のように自己を見つめ直し、その結果を生活の実践に取り入れるなどという経験を得られる機会はまたとないであろう。場を与えてくれた社長に感謝である。そこだけ考えても、ワクワクしている自分がいて、私がこの仕事に感じているやりがいが存在する。そして、「最上志向」の私は、やるからには、「一生の宝物」を参加メンバーが、きっちり持って帰れるよう全力を尽くすつもりである。前回と違って、メンバーが17名と多いので、もう少しやり方を練ることが課題。前回のように、1人1人きっちりフォローするというやり方は無理のようである。どう対応するか、それを考える事、それも楽しみである。

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2008年9月 7日 (日)

還暦祝い

昨年、産業カウンセラー養成講座で、お世話になったW先生の還暦祝いを卒業生一同で、宴会の定番にしていた中華街の青葉新館で行った。先生含めて全員で16名であるが、14名出席。1年近くも経って、この出席率はなかなかのものだ。このような会でいつも感じるのは、当事者に還暦の実感がないようにみえることである。人間というのは、気持ちはいつまでも若く、現状の維持が自然に身についていてスイッチを切り替えるのは難儀なのだろうか?幹事の私は、出席者の全員にコメントをもらったが、いざ自分の番になって何を言ったか、しょうがないことを長くしゃべっていたような記憶がある。冷静になって、今回のW先生の還暦祝いへの想いをもう一度スピーチするつもりで3つの観点より述べてみよう。1つ目は、W先生とS先生の2人のコンビに学べた事はラッキーであった、ということ。私が現在カウンセラーとしてやっていける源泉はこの2人の先生にあると思っている。講座の途中では凸凹があったが、基本的に感謝、感謝である。2つ目は、還暦についての私の考え方。還暦になったら、若返りたいではなく、そこまで生かしてくれた「天」と生きてこれた「自分」に感謝し胸を張るべきと常々思っている。私はまず50歳が、「人生50年」というように1つの節目と考えており、50歳に到達した時はやっと1人前になれたと感慨ひとしおであった。60歳はさらにもっと貴重である。口惜しかったら、60まで生きてみよ、といつも心底思っている。3つ目は、W先生が協会などでまだまだ活躍されるという事を聞いて感じた事。私は、自分の知人が世の中でどんどん重責を得て出世していくことを心から喜んでいる。人の成功を羨む人も多々見受けるがそれは自分と比較している次元であり、よく考えて欲しい。人脈を生かせるというのは、知人がそれなりに上の地位にいればいるほどリアルになる。いざっという時に、頼りになるのはこのような人たちだ。自分が浮かばれないからといって、知人の出世を羨むようでは、ツキがくるはずもない。という観点から、社会の中枢で、W先生が元気でいることは全く本意である。以上の3つが言いたかったことのようだ。昨日の宴会スピーチは、悪乗りしてなんか自分の自慢話をしてしまった、また悪い癖が出てしまったような後味の悪いイメージが残っている。自省、自省である。

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2008年9月 5日 (金)

読書の秋

9月は読書の秋といわれている。私は、この2日間で、3冊の本を読み終えた。日本経済新聞出版の「さあ、才能にめざめよう」、ナツメ社の「人間関係の心理学」、青春出版の「他人の心理」の3冊である。いずれも、読みかけていたものばかりであるが、一気に読んでしまった。私の読書は、全くランダムで好きなものしか読まない。長編の歴史もの(Ex.翔ぶが如く)をじっくり読みながら、並行して仕事関連や自己研鑽の本を手当たり次第に読んでいる。多分、ペースとしては、5日で1冊ぐらいとなろう。読みかけでやめるような器用なことはできず必ず最後まで読み終えるので実務的な効率はよくない。研修などの仕事が近づいてくるとテーマ関連の本はその機会に一気に読んでしまう。今回もそのパターンである。「ジョハリの窓」というのがある。人間は、自己理解のために他人からは見えてて自分ではみえない事を知り、受け容れることが大切といわれている。そのために効果があるのは、他人からのフィードバックであるが、そう簡単に他人がフィードバックしてくれないのも普通である。読書はこの部分で気付きを与えてくれる。そして読書は自分も他人もみえていないところ=一番気付きにくい才能や価値観にも照準を合せてくれることがある。さらに今日気がついたのであるが、私の場合、自分が経験として積んできたノーハウの確認を本に求めている。これはこれで私にとっては大きな意味を持つ。来年の私の目標は、書く側に廻ることであり、今構想を練っているところである。

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2008年9月 4日 (木)

Eメール

今の私の仕事は、Eメールなしでは考えられない。Eメールが不調になった時は、それこそパニックになり、結果として、外界と音信不通になる、という恐れは常に私につきまとっている。最近、私の中でちょっとした事件がEメールの関連で起きている。Eメールを発信して返って来るはずの返事が来ないケース。今週これが3件ある。特に私のような仕事をしているとメールの相手はデリケートな女性の場合がある。普通の表現で普通のことを書いているつもりなのだが、バタッと返信が途絶えると変な事を言ったか、なにが気に障ったのかなどと余計なことを考えてしまう。Eメールはいい面が多々あるが、「微妙な励まし」や「動機の促し」をせざるをえない時は気を遣う割りに成果は出ない。便利なのは、航空券や入場券のチケット購入やアマゾン等の書籍購入などのショッピングに使えることだ。これに慣れてしまうと店がいらなくなってしまう。近々、結婚式で輪島に飛ぶが航空券の購入にオンラインを使わせてもらった。座席まで予約できるのには驚いたものだ。全然使用者のためになっていないものがある。メール広告だ。最初は有益な情報が得られそうということで、無料会員になる。毎日メールが送られてくるが純な情報は皆無で、すべて広告である。これがあるから、無料サービスが成立する。1件10円として、100万人で、1回1000万円となる。YahooやMixiなどすべてこのやり方で収益をあげているが、受ける方はたまったものではない。そろそろ妙味薄で下火になるのではないか?やはり、Face to Eaceが一番である。安心感があるし、余計な推測はいらない。よく職場で席が隣なのにメールでやりとりしている光景を見かける。聞いてみるとエビデンスを残すためという答えが返ってきたことがあるが、それはそれだ。IT時代になって、いままで思いもしない新たな思い込みがあるような気がする。人間は本来典型的なアナログである。

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2008年9月 2日 (火)

政権放棄

9月1日は、在職中大変お世話になった姉御Hさんのお母様の通夜にでかけた。通夜は仏式で、顔の広いHさんらしく出席者多く盛大であった。人大好きの亡きHさんの母上も草葉の陰よりお喜びのことであろう。最近の風潮である家族と関係者だけの密葬とは趣が異なりかえって斬新な感じがした。その後、旧知の4人で近くの居酒屋で旧交を交わした。12時頃、自宅に帰ったが、TVを見て驚いた。なんと、福田首相が辞任会見をやっている。1年前の安倍首相の辞任時のVTRを見ているようである。ただ、安倍氏の場合は「自滅」、福田氏の場合は「他滅」の違いがあろう。自分が決めた人事で足を引っ張られた「自滅」と、参院選挙に負けてねじれた状態で他から足を引っ張られて身動きできなくなった「他滅」では意味が違うといいたい。福田首相の記者会見を見ていて、昨年(2007年)2月にM社の社長を辞任した私自身のことを想い出してしまった。TOPといっても、苦しいときのTOPと順調なときのTOPでは、天国と地獄の差がある。一度はTOPをやってみたい、というのは多くの人の願望であろうが、そこには責任というものが存在していることを忘れてはならない。責任をとるためには権限が必要である。福田氏は、総理になっても、ねじれ国会のお陰で結果的に権限を取り上げられた形になった。形式上は権限はあるのだが、何一つ国会を通過させることができず強行採決の繰り返し。党内もガソリン税のときにパワーを炸裂させた道路族議員にみられるごとく挙党一致とはとてもいえない状態。様々な手があると思い、いろいろやってみたが何をやってもうまくいかず刀折れ矢尽きたのであろう。頭の中のバケツにはもう水はなくカラカラの状態であったろう。私の場合は、2つの親会社から経営責任を毎月追及されながら足元の社員相互の人間関係のねじれに心痛を極めた。。新商品で市場に打って出ても空回りという状態にモチベーションは下がり、うつ状態が続いた。結局、長期病気療養を理由に辞任させていただいた。責任ばかり問われて、権限が与えられないTOP。これほど苦しいものはない。一国の総理じゃないか、と「政権放棄」=無責任、という評価が世間一般的なものであるが、首相も生身の人間、やってられないと思う。今のねじれ現象の中では、誰がやってもうまくいかないだろう。次の首相は麻生氏か?もしやるなら、民主党との間でウルトラCを用意しておかないと同じ憂き目にあうことがみえている。民主党が変ればそこまでの必要はないのだが・・・・・。あるいは、一度政権を手放してみる、という戦略はないか?とにかく、一番困るのは国民なのです。

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