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2008年8月18日 (月)

メンタル・ファウンデーション

前向きな行動力は、いいモチベーションがあってこそ生まれる。モチベーションは、ブルームの期待理論でいうと、達成後の夢の大きさと達成可能性の大きさが影響すると言われている。期待理論自体は説得力があるが、私が常々言っているのは、モチベーションは、メンタル・ファウンデーションがうまくいっていないと保ちえないということである。メンタル・ファウンデーションとは、健康、家庭、経済(金)の3Kのことで、生活の基盤をなすものである。北京五輪の女子マラソン。野口選手が出場辞退し、土佐選手に期待がかかったが、途中リタイアとなった。原因は、外反母趾であった。実は、私の妻が外反母趾に悩まされており、程度の差にもよるが、外反母趾が進んでいるとするとマラソンはとても無理である。これ即ち健康状態不全である。メンタル・ファウンデーションが悪い状態で、力が発揮できるわけがない。一方、女子レスリングの浜口選手。前回と同じ銅メダルであったが、やけにすがすがしい。浜口親子の物語をみて、謎は解けた。前回アテネオリンピック決勝での不審判定、更に2007年世界選手権での疑惑判定、度重なる不運をはねのけ、五輪出場にこぎつけた末の銅メダルであった。そこには、娘のために身体を張った父とひたむきについてくる娘の親子の絆があった。見ていて胸が熱くなってしまった。これが、メンタル・ファウンデーションでいう家族という部分である。毎日、いろんなことを考えさせてくれるのが今回のオリンピックである。娘のためなら、身体を張るという父親は私も含めて多いことだろう。しかし、なかなかそのような場面に出くわさない。またそういう想いが娘に伝わって2人3脚をしている浜口父をうらやましい、と感じている自分がいた。

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