起業の成功条件
相変わらず「ゲリラ豪雨」の日々であるが、私にとって、8月31日は特別な日である。1年前、F社を早期退職したのが、8月31日であり、丸1年が経過したわけだ。感覚的には、5年ぐらいたった感じだが、まだ退職して1年しか経っていない。退職後の総括については、当ブログの7月31日版で申し上げたとおりであるが、本日はこの機会に、私の「経験と実感による起業の成功条件」を記しておこう。ここは、天地人の3つの視点より考えてみる。
まずもっとも大事なことは、新しくする仕事が好きかどうか、これに尽きる。天職と思えるかどうか、である(天の時)。私は、会社では営業職であったが、全然別の人事の世界である人との関わりーコミュニケーションについては自分の時間と金を費やしそれなりに努力したものである。研修会などに行くのが嫌になったためしはなく、楽しくてしょうがない、という自分がその場にいた、というのが本音である。好きな仕事でなければ、モチベーションが保ちえない。それが見つからないうちは退職すべきではない、と思う。
2点目は、経済的な部分の考え方である(地の利)。留意すべきは、自己で作成する事業計画の達成目標をどこにおくかということである。私は初年度ということもあり、収入はF社時代の1/4を計画していた。結果は、8月時点で、すでに計画オーバーし、1/2近くを達成した。退職後は、不合理なノルマは不必要、というのが私の考え方である。そしてこの項でもうひとつ、退職のタイミングを経済的に有利な時期に合わせるということが大切だ。これができると、リストラが待ち遠しくなる。時が来るまでじっくりと実力を醸成すべきである。
3つ目の条件は、周りとの人間関係が良好なことである(人の和)。家族の反対を押し切って退職を強行したり、常日頃、対人コミュニケーションがうまくいかない人はまず成功しない。人間、一人で生きていけるほど強くないし都合よくできていない。以前にも言ったが最後の決め手は人脈である。
天職と思える仕事をみつけること、経済的に無理をせず見通しをもってタイミングよく進めること、良好な人間関係、の3つが起業成功の最低必要条件と最近の私は考えている。そしてそのベースの上に、成功のイメージが湧く、ことによって、イメージは成就する。もし少しでも失敗のイメージがあるのであれば、成功の確率はグーンと下がることを覚悟しなければならない。この辺りをさらに体系化し、起業相談のカウンセリングに応用しようと考えている退職後1年の今日この頃である。
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