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2008年6月10日 (火)

秋葉原無差別殺人事件2(分析)

秋葉原の事件について、産業カウンセラーとしての私の立場から分析してみた。以下はあくまでも私見である。この事件の発生には、大きく3つの要因が相乗的にからんでいる、と考えている。最もベースになるのは、思うようにいかない自分に苛立ち、「人生に失敗した」→「世の中が悪い」→「見返してやる」→「世の中に、人に、仕返ししてやる」といった攻撃的な厭世気分がマグマのように犯人の心のなかに醸成されていたということであろう。このマグマが活火山のように噴火を待っていたということだ。2つ目の要因は、目立ちたがり屋の性格。プログのなかで、ワイドショーのビッグ・ニュースになって、世間に存在感を示したい、という意味の一節がある。おそらくちやほやされた小中学校時代の快感が忘れられなかったのではないだろうか?それは、一度売れた芸能人などと共通の感情かもしれない。心のマグマと自己顕示欲、この双方を結びつける線が、秋葉原の無差別殺人の計画だ。この計画を実行にうつすには、導火線によって火をつけることが必要である。その導火線の役割を果たしたのが、「きれる」というもうひとつの性格である。この導火線がなければ、かような事件をひきおこすことには、ならなかったはずだ。そして、ある出来事がその導火線に火をつけた。それが、私が昨日のブログで言った「思い込み」である。マグマの存在とそれを押し上げる性格という誘発要因、そして導火線、この3つがすでに用意されていて、思い込みを契機に火がつき暴発した、それがこんな悲惨な事件になってしまった、と私は、考えている。

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