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2008年5月14日 (水)

パワハラ

T氏のカウンセリング3回目。内容はパワハラ。近年、職場におけるパワハラが横行し、有望な若者から社会性を奪っている。勤め人の疾病に至るストレスの70%は人間関係、そのうちの70%は、直属の上司によるものと私は経験的に思っている。確かに、メンタル・ヘルスの教科書に書いてあるように、被害者の耐性のダウンと家族を含む周囲のサポート力の低下が大きな原因になっているであろうが、パワハラを受けた話を聴くにつけ、悲しい肌寒い気持ちになる。ワンパターンのマネージメントですべてよし、自分と同じ資質が当然、自分も昔は酷い目にあったなどの場合もあろう。しかし、意識的とさえ思える悪質なものも公然と存在している。大人のいじめ、コンプレックスのはけ口、権限の誇示などは、やられたほうは、たまったものではない。他人様の大事な息子や娘を預かっていて、つぶしてしまって自分自身のなかで、納得がいくのであろうか?育てなければいけないという責任感が裏目にでたのか?人間は消耗品ではない。血が通っていて、なにかと反応するのが人間である。腹立たしいのは、上を見てばかりいて、下を犠牲にしているケースだ。ノルマの達成、納期の死守などのタスクを達成するときに、パワハラがスタート。そして慢性化する。対策として、企業は、マネージャーの質を上げることを早急に実施すべきだ。致命的なマネージャーは、パワハラをしている事に気がついていない。このような人間力の低いマネージャーは専門職化し、大事な人材育成という課題に真摯に現実的に取組むべきである。自分の部下が可愛くない上司はいない、とうのが、私のマネージメントのベースにあるが、現実はそうではないらしい。

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